2015年9月29日(火)、一関市立渋民市民センター(所長 伊藤朋広)主催の室蓬カレッジ現代文学講座の第6回目・移動研修が実施されました。大東保健センター8:00時出発、千厩町の「白幡神社」&「洞雲寺」参拝、花巻市「高村山荘・高村光太郎記念館」&「宮沢賢治記念館」見学、午後5:00帰着予定。費用:2,000円(昼食・入館料・保険込み)。
この日は、伊藤所長と講師の内田先生の案内で、平成27年度に取り上げた一関市桜木町在住の作家・小野寺苓氏の事実に基づく小説の主人公達ゆかりの神社とお寺の参拝から始められました。
初めは9月2日(水)に取り上げられた小説「玉蕾(たまつぼみ)」の主人公・小山くにの生家であった白幡神社を(一関市千厩町小梨字小山78)訪ねました。
次に向かったのは、小山くに、父・小山眞菅、母・小山陽子などの墓がある洞雲寺(とううんじ)にある小山家累代の墓地でした。
その後は、講師の内田先生が準備された高村光太郎と宮沢賢治に関するプリントを見ながら詩の朗読をしていただいたり、略歴の説明を受けながら一路花巻を目指しました。途中、北上の展勝地レストハウス大駐車場(上と下)でトイレ休憩しました。
(上)高村光太郎記念館・高村山荘(花巻市太田3-85-1)に到着。15年以上も前にマイカーで妻と一緒に来た時よりも駐車場やトイレなどが整備されて綺麗になっていました。
高村光太郎記念館の見学は最後にして先ず高村山荘から見学です。
(上)亡父光雲十三回忌記念植樹として植えられたクリ(栗)の木が、実を沢山落としていました。両手にいっぱい実を拾った観光客を見ました。
(下)套屋の内部には高村光太郎が山居7年有余に及ぶ生活を偲ぶことのできる写真パネルなどが展示されていました。
(下)三畝の畑跡(光太郎の菜園):トマトやキャベツを植えたそうです。
(下)現在の自家菜園「三畝の畑」跡
(下)村人も飲んだという冷たい井戸水
(下)障子を日時計に使っていたそうです。(現在のものは復元したもの):7年の生活の中で光太郎が果たそうとしたのは、近代日本の宿命に重なる自分への痛切な点検でした。風と光の人、光太郎はいちまいの板に雫のような隙間を彫り込み、静かに洩れる光で時刻を知ったのでしょう。まるで、再生への願いを込めるかのように…。(パンフレットより)