日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

帰国を前に

2010年08月08日 | 比較文化
夏の一次帰国まで、あと1週間となった。今回は、私の100日ルール(滞在100日、それ以上はストレスを消化できない)の範囲内。

ただ、今回の滞在期間、というか現時点でこれまでと事情が少し違った感じがする。周囲は、ストライキだらけ、相変わらず頭が痛い問題は発生するものの、精神的には、120日ルールに変更できるのかもしれないと感じるのだ。

考えたあげくたどり着いた答え

たぶん、無意識(自己防衛か?)に、「性悪説」を受け入れていたこと。 “裏切り”的受け止め方が減ったように感じる。 最近はまず、“疑うこと”から始めている自分に気づいた。 いやな性格だ。嬉しくはない。

不正もあるが、調子者は身勝手な理由を付けて要求してくるもの。 全て却下。辞めるならやめろだ。 日ごろの勤務状況も管理。 外出理由を明確にする。場合によっては許可しない。戻りの時間をうるさく言う。購入品、業者の納入品もチェックする・・・・ 信じない、任せないではなく、勝手にさせない。

一方、会社の中国人同僚との距離感はどうか? やはり、それなりに嫌な存在になったと見ていることだろう・・・と思った。 ところがである。どう考えても、逆に近くなったのだ。明らかに人間関係もスムーズになった。 これまで距離を置いていた者の冷ややかな目が消えた。 

これまでは、「何も知らない日本人」「お前にわかるものか。」的な見方だったのかもしれない。この意外な因果関係に驚いている。 愚痴を言う前に、理解すること・・・だったのかもしれない。 まじめに(?)やってる社員を救った、公平に扱ったということか? 

という事は、中国社会を理解するということは「性悪説」という事? ではないだろう。ただ、正当に仕事をしている者は、調子者、要領のいい者の動きを知っており、それを防止する、そういう目で見る事を評価したのだと思う。 いずれにしろあいつも少しはわかってきた・・・程度のものだろう。

異文化で生活するとはこういうことなのだろうか? まだまだな自分を再認識した次第。問題は、日本への短い帰国期間中。「性善説」に戻れるのか?? そんな器用な人間か?


そんな中、普段は扱いにくい社員、口数の少ない社員に食事に誘われた。私と?? 正直意外だった。 むろん、これを断る理由もないし、むしろコミュニケーションを図るためには積極的に受けるしかない。多少のお金も準備して出掛けた。

ところが・・・なのだ。
初対面の中国人が一緒に参加・・・???  彼は? 取引先の社長という。 まずい。今日のスポンサーは別に準備してあった。

この場面、日系企業で仕事をしていて、日本人一人つれて来れないのか? 確かにこれもあり。担当者の面子もあるのだ。 もう一つは、彼らに交際費を渡してるわけでもなく、こっそり自分たちだけで取引先に接待させるような社員でもない。(そんなやからもいるが) だからプラス1だったかもしれない。

最悪は、中国語がわからないことをいいことに、証人にさせられ、バックマージンの話をすることだってできる。(まさに性悪説)

いろいろ考えたものの、ここは中国。これが中国式ビジネスでもある。実にこの辺は難しいところ。どうしたらよかったのか? 今後は? とりあえず、少々高めの酒をお礼代わりに届けることにした。

きれい事だけではすまない。面子を立てる必要もある。次のステッムは間違えば、同じ穴のムジナになってしまう。


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