人知れずの記録ー障害後期高齢者の日々のつぶやき

日々のリハビリをはじめ、何でもかんでも書いてやろう!という日記帳。

こけて以来初めての外出、船橋にて北海道物産展

2019-03-15 17:04:58 | 日記
今日も改正、しかし手指が凍えるほど空気が冷たい。少しの体奈良市にと、庭で後ろ歩き訓練。まだまだ左足の運びがとてもぎこちない。歩幅を安定的にとることができていないから。
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【?な出来事】 外出リハビリにて長話です

 東武線船橋駅を下車し、手すりを頼りとして、階段を降りていた。ぼくの前には、やはり手すりを頼りとして、ぼくよりゆっくり、しかし安全第一の脚運びで階段を下りる婦人の姿。杖は使用しておられない。
 婦人が階段を降り切った時、ぼくは彼女の横の位置で(つまり手すりから離れて)、階段を降り切った。
 「しっかりした脚の降ろし方で、ご立派です。」と声をかけた。
 と・・・・・!くだんのご婦人、ぼくの杖を突く右手指を包み込むように握り、続いて右手に腕を回してきた。どう考えても、その行為は、ぼくを支援する行為のように思われるので、戸惑いながらも、ありがたく受け入れた。
 その後二人は、まるで仲良しに違いない夫婦か恋人同士のようにして、歩を進めることになった。彼女が語り始める…
「主人がね、死んでしまったの。パソコンのキーボードに指をポジションしたままで…。苦しんだ様子もなかったのが嬉しかったです。78歳でした。」
「それはお辛いことですね。お悔やみ申し上げます。」
 ご婦人のお歳は75歳だ、と。「私と一緒ですね。」
 
 「船橋はよく知ってるのよ、立派なホテルもあるにはあるけれど、最近できたばかりのホテルがすぐそこなのよ。」
 それはそれは美しく(しかし落ち着いた)雰囲気のご婦人が、ぼくに何をしようかというのは、これで読めた。
 「奥様、品がおありで、お美しいですから(注:これは本当のこと、念のため)、わたくしには身に余る光栄、うれしゅうございます。舞い上がってしまいますね。」
 「まあ、おほほほ…」
 「最近できたあそこのホテルはJR直営ホテルで、全国あちこちにございますね。仕事で出かけた折の定宿にしておりました。」
 「どんなお仕事をなさっていたの?」
 「やくざな仕事ですよ。若い人をだまくらかしておぜぜをいただく仕事。近年は中高年の方もお相手してましたけど。」
 「あら~、楽しそうなお仕事ね。」
 そこでちょうど、今日のぼくの目的・東武デパートの入り口についた。ご婦人が言うところのホテルは右に曲がることになる。
 「では、わたくしは、これで左に曲がって買い物をしてまいります。エスコートをありがとうございました。」
 足が痛いはずのご婦人、憤然とした足取りで、しっかりと右に曲がっていきました。次なる獲物を探すのかな‥‥。

(こういう世界に縁のない方のための注釈:ご婦人はぼくをホテルの一室に誘ってシャワーを浴びさせ、その間に、現金・カードを「いただく」泥棒さんなのですね。)

 しかしまあ、ぼくは船橋で、よくこういう手合いに声を掛けられ誘われる。金ものを持っている、という目利きそのものが狂っているから、すぐ正体を見破られるんだよなー。

 この話を支援者さんにしたら、「それでも鼻の下を長くして引っかかる悲しい中高年男性が多いのよねー。」というご感想が返ってきた。ふーん、そうなんだ。