「包囲殲滅陣、敵軍は壊滅する」なろう作家の考えた自軍300、敵軍5000の戦力差で9割勝てる戦術がこちらです
「主人公無双をやるなら、せめて説得力は持たせるべきだと思うわ。300対5000という報告があった時点で半分以上は逃げ出してるでしょ」
「9割の確率で勝てる発言は味方を鼓舞するハッタリで説明が付きますが、その鼓舞も絶望的な戦力差を聞かされてしまっては全く意味がないんですよね。味方に聞かせるべき情報と聞かせるべきでない情報を区別できない軍師(笑)が奇策を用いて勝利してもまるで説得力がありません」
「そもそも包囲陣形って普通は数が多い方が数が少ない方を囲む戦術であって、数の圧倒的に劣る方が取るべき戦術ではないのよね」「作者の勉強不足がありありと感じられますね。小説を書く前にもっと本を読んで勉強すべきだと思います」
「作者は、この後どうするつもりなのかしら？」絶望戦力差を聞いて動揺する味方達。
「もうだめだ勝てるわけがない、おしまいだぁ」
「こんな場所にいられるか、オレはここから逃げる」
絶望して崩れ落ちる者、真っ先に逃げ出そうとする者が出始める。
「みんな落ち着け、5000の軍隊など包囲殲滅陣を使えば楽勝だ」と説得しても味方の動揺は全く消える気配を見せない。
作戦が破たんする焦りを感じる中、助け舟は意外なところから出た。
「ほ、包囲殲滅陣ですと」
「知っているのか、長老！！」
「幼い時に婆様から聞いたことがある。あれは…」
「包囲殲滅陣のすごさを説明する解説キャラを登場させる雷電ルートしかないでしょう」
