「株安、円高に向かってアクセルを踏むとは、この私の目を持ってしても読めなかった」日銀、金利抑制の追加策見送り 景気判断を上方修正
「日本の景気が上向かないのは、市場を理解しない人間が金融のトップに就いているのが原因よね。景気なんてものは、人の心理に強く影響されるんだから、例え理屈が正しくても、人の心理に悪影響をおよぼす政策では景気回復なんて夢のまた夢よ」
「そもそも何を持って景気判断が上向ていると判断したんでしょうね。確かに、大企業景況感は上向いてますが、5月の街角景気は悪化、5月の企業倒産件数は今年最多を記録しています」
大企業景況感、７期ぶり高水準 ４～６月プラス5.9 ２期連続で改善
景況感に市場乱調の影 ５月街角景気が悪化 消費者心理に不安も
5月の企業倒産件数、今年最多の950件…帝国データバンク
「どこの機関が調査しているかを見れば、一目瞭然よ。街角景気は内閣府、企業倒産件数は東京商工リサーチ、大企業景況感は内閣府と財務省。
となれば、財務省OBである日銀総裁の黒田が参考にするのは、大企業景況感しかないでしょ」
「一刻も早く消費税増税をしたい財務省と景気が上向いていることを知らしめて自分の実績をアピールしたい黒田日銀総裁とでは、利害も一致するでしょうから間違いなさそうですね」「会合後、株安、円高がせいで急遽こんな発言をしてるけど、今更よね」日銀・黒田総裁、異次元の緩和策継続で「落ち着き取り戻す」
「今が、アクセルを踏み込むときなのか、ブレーキをかけるのかをまるで理解していませんね。短期に少しいい数字が出ただけでいちいちブレーキをかけていたら、3歩進んで2歩下がるだけです。
これじゃあ、いつになっても景気回復なんて、無理でしょうね」
