11月27日は、天才ギタリスト、ジミー・ヘンドリックスの誕生日(1942年)だが、この日は不世出の映画スター、ブルース・リーの誕生日(1940年)でもある。
同じ誕生日で、ジミヘンのほうがまる2年だけ年下。でも、年下のジミヘンのほうが先に死んでいて(1970年)、ブルース・リーのほうが後で亡くなっている(1973年)。
ブルース・リーも早死にだったけれど、ジミヘンはその上をいった。
ブルース・リーは、1940年、米国サンフランシスコで生まれた。出生時の名前は、李振藩
(リー・チェンファン)。父親は演劇の役者で、家族連れで米国巡業中に
生まれた振藩は、5人きょうだいの4番目の子だった。
赤ちゃんのときに、李小龍(リー・シャオロン)の芸名で中国映画に出演した彼は、子役として映画出演しながら、武道の教室に通った。
18歳のとき、息子はきびしい環境のなかで育つべきだと考える父親の命により単身渡米。小龍は苦学しながら学校に通い、武術の道場を経営しながら、アクション・スターを目指した。
米国のテレビ番組「グリーン・ホーネット」にレギュラー出演。準主役である日系空手家、ミスター・カトーの役を演じた。
31歳のとき、香港映画「ドラゴン危機一発」に主演し、武道を生かした斬新なアクションシーンの連続で観客を魅了し、一躍、香港一の大スターとなった。
その後、「ドラゴン怒りの鉄拳」などに主演。
33歳の年に、米国・香港合作の主演映画「燃えよドラゴン」に出演。この映画は全世界で大ヒットし、ブルース・リーの名は世界にとどろきわたり、世界映画界のアクション・シーンをカンフー一色で塗りつぶした。
1973年7月、香港の女優の家で急死。32歳だった。葬儀の際には、リーの柩を、武術教室の弟子だったジェームズ・コバーン、スティーブ・マックイーンといった大スターたちが担いだ。
「燃えよドラゴン」のブルース・リーの魅力たるや、ものすごいもので、みれば一目瞭然、なんの注釈、解説もいらない、大人でも子どもでも、みんな誰でもわかる、圧倒的魅力のかたまりといった性質のものである。
「燃えよドラゴン」ほど全世界の映画に衝撃を与えた作品は、空前絶後だろう。
ブルース・リーの登場は、全世界の映画をがらりと変えた。香港映画が一気に世界のマーケットに躍り出たし、ブルース・リー以後の映画は、ハリウッド映画も、インド映画も、日本映画も、みな彼を意識せずにはアクション・シーンが撮れなくなった。
たぶん、「運がなかった」とか「自分の真価が理解されない」とか、かんたんにこぼしてはいけないのだろう。ブルース・リーのような圧倒的な魅力の前では、誰もみな、ことばを失う。誰の目にも明らかなところまでつきつめるべきなのだろう。
(2017年11月27日)
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同じ誕生日で、ジミヘンのほうがまる2年だけ年下。でも、年下のジミヘンのほうが先に死んでいて(1970年)、ブルース・リーのほうが後で亡くなっている(1973年)。
ブルース・リーも早死にだったけれど、ジミヘンはその上をいった。
ブルース・リーは、1940年、米国サンフランシスコで生まれた。出生時の名前は、李振藩
(リー・チェンファン)。父親は演劇の役者で、家族連れで米国巡業中に
生まれた振藩は、5人きょうだいの4番目の子だった。
赤ちゃんのときに、李小龍(リー・シャオロン)の芸名で中国映画に出演した彼は、子役として映画出演しながら、武道の教室に通った。
18歳のとき、息子はきびしい環境のなかで育つべきだと考える父親の命により単身渡米。小龍は苦学しながら学校に通い、武術の道場を経営しながら、アクション・スターを目指した。
米国のテレビ番組「グリーン・ホーネット」にレギュラー出演。準主役である日系空手家、ミスター・カトーの役を演じた。
31歳のとき、香港映画「ドラゴン危機一発」に主演し、武道を生かした斬新なアクションシーンの連続で観客を魅了し、一躍、香港一の大スターとなった。
その後、「ドラゴン怒りの鉄拳」などに主演。
33歳の年に、米国・香港合作の主演映画「燃えよドラゴン」に出演。この映画は全世界で大ヒットし、ブルース・リーの名は世界にとどろきわたり、世界映画界のアクション・シーンをカンフー一色で塗りつぶした。
1973年7月、香港の女優の家で急死。32歳だった。葬儀の際には、リーの柩を、武術教室の弟子だったジェームズ・コバーン、スティーブ・マックイーンといった大スターたちが担いだ。
「燃えよドラゴン」のブルース・リーの魅力たるや、ものすごいもので、みれば一目瞭然、なんの注釈、解説もいらない、大人でも子どもでも、みんな誰でもわかる、圧倒的魅力のかたまりといった性質のものである。
「燃えよドラゴン」ほど全世界の映画に衝撃を与えた作品は、空前絶後だろう。
ブルース・リーの登場は、全世界の映画をがらりと変えた。香港映画が一気に世界のマーケットに躍り出たし、ブルース・リー以後の映画は、ハリウッド映画も、インド映画も、日本映画も、みな彼を意識せずにはアクション・シーンが撮れなくなった。
たぶん、「運がなかった」とか「自分の真価が理解されない」とか、かんたんにこぼしてはいけないのだろう。ブルース・リーのような圧倒的な魅力の前では、誰もみな、ことばを失う。誰の目にも明らかなところまでつきつめるべきなのだろう。
(2017年11月27日)
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