日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

刺激ー反応

2006-09-30 17:19:00 | 日本語
先週韓国に滞在中、ちょっと気になるできごとがありました。

何かしゃべらないかんと思うと、

「ドドド多少銭?」

思わず、中国語が出てしまうのです。相手は韓国人なのに・・・これはイチビッて中国語を自慢してるわけでもなく、体が勝手に反応してしまったのです。

このように、「言語なんてしょせん刺激に対する反応である。」などという発想が一時日本語教育を支配していました。行動心理学の発想です。パブロフの犬って、高校の生物かなんかで習いましたが、ベルを鳴らすと犬がよだれをたらすように、人間の心理も刺激と反応で説明しようとしました。

この行動心理学がベースになり、オーディオリンガルメソッドという教授法が広まりました。簡単に言ってしまうと「慣れてしまえ!!」という教授法です。何回も繰り返し発音すれば、体が覚えるので、発話場面で自然に外国語が出てくるというものでした。

今も英語教育とかで、先生に続いて発音練習とかしますが、あれはオーディオリンガルメソッドの名残。

あまりにも機械的な発音練習はつまらないし、コミュニケーションが伸びないので、この教授法はかなりたたかれましたが、今でも一理あるなあとは思うのです。もちろん、これがすべてではないんだけど。

今、日本なのに、お店とかでついつい

「カムサハムニダ」

って言いそうになるもの。

そんな経験ありませんか?

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
反射神経ってことも (ネメシア)
2006-09-30 22:06:53
店員をやってた知り合いが、電車に乗っててドアが開いて人が入ってくると、「いらっしゃいませ~」



母がお風呂から出てきて、「お先に」と言ったら、私「お疲れ様でした~」

退職してからもしばらくは電話に出て「はい、○○(お店の名前)です!」



返信する
消したい過去。 (あい)
2006-09-30 22:21:07
高校生の頃に担任の先生に向かって



「店長!!」 と手を挙げて質問したことがありました。



生徒手帳を没収されました 
返信する
そうそう (hippy)
2006-10-02 10:32:44
バイトのくせは出ますね~。

お二人のような経験はあります、わたしも。まさに、刺激と反応ですね。それが外国語教育に活用できるのか、そこは疑問もありますがね。



私は先生に向かって「お母さん」ってよく言いましたわ。



あと、友人の子供が、僕に向かって「お父さん!!」って言ったときは、もんのすごくきまずかったなあ。別に何もしてないんだけど。



返信する