日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

仮説と思い込み

2007-08-29 09:43:00 | 言語
 『さよならダーウィニズム』という本によると、メンデルの空豆の実験(高校の生物取っていた人にはおなじみのやつね)は実はかなりデータ改ざんを行っていたらしいとか…誤差があまりにもなくて逆に疑われているんだって。
 
 生物学でも、例えばダーウィニズムが正しいということになると、様々な実験が行われる中で、反例になりそうな結果は、実験失敗という形で捨てられることが多いのだそうです。つまり、うまく理論をサポート出来る結果だけが次々と公表されることになるみたいです。だから反論がなかなか出しにくい。

 ステレオタイプ理論でも同じ事が言われます。例えば、

 「B型はマイペース」

というステレオタイプがあります。僕なんかいつも

「おまえB型やろ?」

と言われますが、その通りなのでくやしくて、「C型です。肝炎が。」などと逃げたりします。「あなたはB型ですか?」という質問が「あなたはがさつでマイペースですね。」とほぼ同義に感じてしまうのは私だけかなあ?

 あらあら、話がそれてもた。

この血液型判断みたいなものって、かなり当たるんですよね。ところが、マイペースじゃなくて緻密で細かい性格のB型人間(実は僕はここに当てはまると思っているんだけど…)を見ると、

 「あ~あの人は例外やな~。」

って思ってしまうのです。つまり、ステレオタイプは、一度形成されると絶対に壊れない。ということになります。

 日本語の文法を考えるときも同じで、ある法則を見つけたとします。その法則に合わない例を見つけると、「はは~これは例外やな。」と言って片づけようとする自分がいます。ところが実はそういった例外を集めるのが大事だったりして、そこから何かが見えてくるモノです。

 常に謙虚に事実に当たること。それはとても大事だけど難しいこと。

 生物学も言語学も同じだなあという話。

 ひさびさにアカデミックな話書いてもた~。

 これから庭の芋掘りだ!!

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
B (m)
2007-08-30 08:40:20
文法の法則のことは分かりませんが・・

私、B型です!(威張ることもないけど 笑)

マイペースで緻密でおおざっぱです。
法則に沿っています?(笑)
Unknown (管理人)
2007-08-31 09:37:43
緻密で大ざっぱていうのが不思議。

でも人間緻密な面と、大ざっぱな面を必ず持っているから、どちらかに分けることなんてできないのでしょうね~。