日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

地域日本語教育のビジョン

2008-02-18 20:23:15 | 日本語教育
 現在、日本で働いてくださっている日系人が約30万人。政府が公的な日本語教育支援をしてくれないので、日本語のケアはボランティア教室に頼っているのが現状です。そんな中、やたらがんばっている地域が浜松市で、いろんな雑誌や報告書で取り上げられております。ちょっとした興味から私も浜松市へ行ってまいりました。

 浜松のすごいところは、日本人ボランティアに頼るのではなく、ブラジル人・フィリピン人ボランティアを養成して、その人達を先生にしてしまおうというもの。私もちょっとしたご縁から彼らに一発授業してきました。

 クラスはブラジル人対フィリピン人が4対1でした。みんな日本語は2級くらいかな~。でも貴重な戦力です。母語ペラペラの彼らが日本語教師になったら、私なんかよりよっぽど効率が良いはず。そんな彼らをトレーニングすると言うのが今回のミッション。みんな志高く、非常に聡明なメンバーでした。

 クラスには、お母さんにくっついてきたフィリピン人小学生もいれば、ブラジル人女子高校生から50代の方までひろーく参加。

 ブラジル人女子高生なんて、お話しするのはじめてやがな。えれー緊張した。「連体修飾節を使った例文作りをしましょう。('が’の使い方指導ね)」というタスクを出したら・・・

 「ビヨンセが使った下着を男が落札した」

う~ん、素敵な例文。いきいきとしてて、ちょっとエロチック。

 この子たちはこんなにスタイルがいいのに、お母ちゃんになるとみ~んな太ってしまうんだなあ、なんだか悲しいような安心のような…などとろくでもないことをつべこべ考えながら私も負けじと・・・

 「ゴッホが書いたひまわりを買った」
 
などと、連体修飾節の例文を書いてました。

そうしたら・・・なぜかお絵かきをしていたフィリピン人小学生が、ピシシシッと手を挙げるではないですか!!

 どどど、どうしたの?

 「せんせい。ひまわりの絵は書くですか?描くですか?」

 わーお。黒板に書いた漢字が間違ってた。

 外国人の、しかも小学生に、漢字直される私ってどーよ。

 
 しまったしまったシマクラチヨコ。(なんでかしらんけど島木ジョージ)
 

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