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日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

晴れすぎた空

2008-01-11 10:35:43 | 異文化
 最後のハワイネタ。

 滞在最終日、私はまとわりつきたがる父を振り払って一人でブラブラさせてもらいました。ワイキキは人間の臭いがなくて嫌なので、思いっきり郊外に…そこではライトバンを止めてキャンプ用のいすに腰掛けたおじさんがいました。よ~くみるとコソコソと何かを売っているようなのです。コソコソした人々が大好きな私は、近寄ってみると、ちいさな看板に

 pickled mango

ふふ~ん、ベビーブーマー受験戦争を勝ち抜いた私をなめるなよ~、と思いつつ看板の文字を解釈しようとした私。頭に浮かんだ単語は・・・tickle(くすぐる)。その時点では誤解しているだなんて全く思ってもいなかった私は…
 
 くすぐられたマンゴー・・・ぜったい甘そう!!

とおもってしまったのです。そんなこんなで、キャンプイスでうつらうつらしているおやじを一喝。はあ~い!呼んでみても、おやじはまったく起きてこない。もういっかい、えくすきゅーずみー!と呼ぶと、おやじは寝たママなのにライトバンから奥さんらしき人が起きてきました。

 なんじゃい!夫婦一緒に寝てたんかいな!

その奥さんの顔、うちの近所に住んでいる上田のおばあちゃんにそっくりでした。そんなことは気にせず、「甘いマンゴーおくれよ!」と言うと、「ウチのはpickledだよ。」とのたまう上田オババ。わかってるよ、そんなことは、甘いんでしょ?などと思いつつ、品物を見せてもらったら、クーラーボックスから出てきた写真のマンゴ。上田オババは私が日本人だとわかったらしく、突然・・・

 ゼニ アルカイ?

とカタコトで聞いてきました。あるに決まってるよ。金もなく物売りに声かけたらただの嫌がらせやんか!と思いつつ、勢いで「pickled mango」を買いました。上だのオババはカタコトで、

 ア・リ・ガ・ト

と言ってくれました。よくよく考えると、日本人狙いの物売りなら、わざわざ郊外でやったりしないだろうし、なにより引っかかったのは‘ゼニ’という単語。きっと日系人なんでしょうねえ、両親から習った単語を私に話してくれたんだと思います。

 明治期以降にハワイに移った日系人。帰りの船賃も持たずに捨て身で渡ったと言われています。ハワイでは農業労働者としてこき使われて、そのまま太平洋戦争が始まり踏んだり蹴ったり。戦争でハワイ出身将兵の戦死者は806人、その内日系人は506人。この数字から、当時の日系人の苦悩が読み取れます。外国人がよそのコミュニティに入り込んで生活するのは本当に大変なことなのです。能天気に夫婦で昼寝している上田のオババもきっと言葉では言えない苦労をしてきたんだろうなと思ってしまいました。

 そんなことをグダグダ考えながら、歩きつつかじった「pickled mango」。


 なんじゃなんじゃ!ものすごい、すっぱーい!!


 そうか、‘pickled’って「ピクルス」って意味だったっけ。


 最終日は文字通り甘酸っぱい思い出になりました。   

 
 ハワイ紀行オワリ。

弾丸・ポルノ・ハッシッシ

2008-01-09 17:53:45 | 異文化
 どうもいけない。前もエジプト滞在中に感じたことですが、日本人男児のイメージがよくない気がするのです。ハワイでもやたら寄ってくる人は、

 実弾撃ちませんか?

 ポルノDVDどう?もしくは ストリップどう?

 ハッシッシやる?

ちなみに、実弾とポルノは合法なので、堂々とコソコソしてるんだけど、ハッシッシはコソコソしまくりです。実弾とハッシッシは、海外の浮かれポンチな外人ならだれでもやりそうなもんだけど、問題は真ん中のエロ関連商品ですわ。

 完璧に、日本人狙いで売り込んでくるもの。

イエローモンキーならぬ、エロエロモンキーですね、うちらわ。前もエジプトで知り合ったデンマーク人から「日本ではエンコウというビジネスで女が金を稼ぐらしい」などと言われたものですが、ハワイでは、日本人が喜んでストリップに行くと思われているようです。確かに喜んでいく人は多いんだろうケド。

 ぼーっと海を見ていたとしても、

 「やべやべ、現地人は僕のことを水着ギャル目当てのパパラッチ野郎だと思ってるんじゃないか」

などと、心配で、ろくにぼーっとしてられない。おもむろに目線をちびっ子にむけたりしましたよ(それはそれで怪しまれるかもしれないケド)。


 なんとかならんかなあ、このステレオタイプ。


 いやいや、僕は行ってないっちゅうねん。

 今、疑ったでしょ?そこのあなた。
 

世界の車窓から

2008-01-08 19:21:28 | 異文化
 さあさあ、久しぶりにやってきました「世界の車窓から」。だれもそんなこと覚えていないだろうけど、このタイトルはちょこちょこ書いているのです。ハワイは鉄道がないので、仕方なくバスの話。バスだって、車窓があるんだからしょうがない。

 ワイキキを出たローカルバスは一路山中を北進、「さ~てのんびり外を見よう」と思った矢先・・・。

 なんにも見えへん。窓が汚すぎる。

ハワイとはいえ、ローカルバスはそんなもんですよ。たった2ドルで4時間かけて島を一周するというおそろしく安価なバスなんです。当然(当然か!?)窓そうじなんかやってられねーんだよっていうおじさんの鼻息が聞こえそう。

 1時間ちょっとで諦めて下車。外見えないんだもの。下車すると次のバスに乗れるけど、もう一度お金を払うシステム。まあ、2ドルくらいいいのよ。ちょっと町をブラブラして次のバスに乗り込んでみると・・・

 またまたなんにも見えへん。窓が汚すぎる。

仕方なく目線を車内に移す。安価バスにはフランス人パッカーとシャイシャイジャパニーズ(古い!)の私。そのたローカルピーポー多数。なんと車内には3人連れの白人女子高校生が!!目立つのなんのって。その理由は、真ん中に座っている女の子の存在感。

 両端の子の体重の和<真ん中の子の体重

真ん中の子は、昔ドラゴンボールに出てきた魔人ブーにそっくり。なぜかその魔人ブーはフランス人パッカーに話しかけているのです。

 うちはホテルやってて、テント村もあるから、宿がまだならどうよ?

女子高生ながら、なんともけなげじゃないですか!両親の仕事の手伝いだなんて。っていうかただおしゃべりしてただけって感じでしたが…

 その後乗り込んできたのは、ハワイ人男子高校生3人組。真ん中の子はランディーズの高井そっくりで色男でした。三人ともボディーボードを持って乗り込んできました。これからひと泳ぎしよーぜっていうノリですね。

 その後来たのは、ハワイ人カップル。どっちが男でどっちが女の子なのかななんていう失礼な妄想をしてしまう、中性的な二人でした。

 島一周が4時間。

この間に見たのは、白人は白人と群れてて、ハワイ人はハワイ人といっしょ。前にも書きましたが、ハワイ人の母語は白人(本土アメリカ人)と同じ英語です。白人とハワイ人がもっと混ざっているのかと思いきや、やっぱ、生活は別々なんですね~。もちろん混ざっている人もいるんだろうけど…

 これから日本には数十万単位でフィリピン人・インドネシア人労働者が入ってきます。入ってきてくださります。そうしないと社会が成り立たない時代になってきます。英語母語話者同士でも混ざらないのに、母語が異なる我々はうまくやっていけるのでしょうか?それを混ぜていく方法はかんがえ続けにゃいかんなあ。

 そんなことを考えてしまうローカルバスの旅でした。

ワイハーでうかれて候

2007-12-30 16:14:50 | 異文化
 やばいっすやばいっす、パッカーには禁断の地、ハワイにきてしまいました。快適、安全を絵に描いたような楽園は、いまだに日本人観光客をひきつけてやまないんですね。アメリカ本土のアメリカ人にとってもここは楽園なわけで、アメリカンもたくさんいるのですが、明らかに日本人とアメリカ人は住み分けしている気がします。

 ダイアモンドヘッドを登山しているのは、9割くらいはアメリカ人(他のヨーロッパ人もいるんだろうけど、見分けがつかない)。(入場料1ドル)

 パールハーバーで行列を作っているのも9割は欧米人。確かに日本人は居心地がよいものではないけど。(無料)

 チャイナタウンで屋外カフェなんぞに行くと、ほとんど日本人には会わない。

 ところが、アラモアナショッピングセンター行きのバスには9割以上日本人。運ちゃんも日本語で注意したりするし、どこにいるんだかわかりゃあしない。まあ、旅の楽しみ方はいろいろあると思うんだけど、日本人は旅行者というよりも、消費者って感じですね。海外の買い物は確かに楽しいもの。

 ハワイ経済は日本経済と連動しているというけど、人当りの消費が圧倒的に多いのが日本人。まさに経済の主軸とかかわっている気がする日本人。
 

 もっと、どうどうと歩こうかな。

なんで飲んだら踊るんだ?

2007-08-18 18:40:42 | 異文化
 おっさんになると、静かに酒を飲みたいものです(異議ある人もいるだろうけど・・・)。しかしお国柄に関わらず、私が今まで駆け抜けてきた国際的飲み会遍歴はおしなべて、飲んだら踊りだすものでした。

 中国人飲み会では、社交ダンス的なおとなしい踊りだったので、まあ、適当に突っ立って左右に動いていたらごまかせた。

 ダフール人飲み会では、おっちゃんが馬頭琴を弾きだして、みんなその回りをぐるぐるまわりながら踊った。こっちは見てるだけなので、適当に愛想笑いしていればごまかせた。

 ウイグル人飲み会。本当にまいった。立て立てといって、こっちの踊りを強要するんだけど、振り付けが小刻みで細かすぎて、まねできるかっちゅうねん!!というもの。腰も怪しくクネクネするし~。

 クネクネクネクネくにゃくにゃくにゃくにゃ

もう!そんなイヤラシイ動きはダメなの!

 そして昨日、はじめての韓国人飲み会。やっぱり、酒が回るとカラオケが始まってみんな踊りだすんだな~。またもやペアになってなんだかんだと体をクネクネ動かすんだけど、動きが複雑で何をどうあわせたらいいのかわからない。なのに、いっしょに動けとせまられる。

 「先生はうぶなチョンガーね」

などと言われる始末。チョンガー(独身)なんて言葉、若い人知らんでしょ?そんなことは置いておいて、うぶとかなんとかじゃなくて、物理的に何をどうあわせていいのかがわからないのだ。


 なんで大和民族だけは、飲んだら上司の愚痴を言って、明日の音楽業界を嘆いたり、日本語の文法を論じたり(僕だけかな)、インドア的な発展を遂げたのだろう?


不思議。

ほんと不思議。

会話のとっかかり

2007-08-12 22:32:55 | 異文化
初対面の外国人と話すとき、とっかかりとしてどんな話題を出します?

知り合いの韓国人が嘆いていました。日本に来て10年くらい、その間、

「キムチを毎日食べますか?」っていう質問を何度言われたか・・・。最初のうちは答えているけど、だんだん嫌になってきて最近は「食べませんよ~」って答えるようになったんだって(「本当は毎日食べるんだけど・・・」といってました)。

話していてふと気づいたのが、確かに自分もステレオタイプを会話のきっかけに使うことが多いな~ってこと。


その知り合いが先日ブルガリア人と会いました。思わず・・・

「毎日ヨーグルトを食べるんですか?」って聞いてしまったんだって。結局人間なんて同じなのよね~という話でしたが、ついついステレオタイプから会話を始めてしまう気持ちはわかるな~。僕も留学中・・・

「すし作れるの?」

って何回も聞かれたもの。つくれへんっちゅうねん。これは完全にステレオタイプ先行型。

これは聞かれる側にとってはかなりうっとうしいことかもしれません。くだんのブルガリア人も、ヨーグルトネタがあまりにも多いのでかなり辟易しているとのこと(次に多いネタは琴欧州だとか)。こっちは話題を盛り上げたいっていう気持ちなんだけどなかなか難しいですよねえ。

かくいう私もインド人みたらついつい・・・

「カレー好き?」

って聞きたくなるもんね。話題には注意しましょうね~。もう一歩踏み込んで、

「「カレー好き?」っていう質問ばかり受けるんじゃないですか?日本では。」


なんていうとちょっと国際派の日本人になれるのでは・・・


今回はなんだか国際マナーの実用書みたいになってしまった。

在日外国人

2007-05-10 08:00:17 | 異文化
以下の中から、住民票を持っている方を選びましょう。


日本語を母語とする在日韓国・朝鮮人
来日10年以上の留学生
英会話講師のアメリカ人
多摩川のタマちゃん(あざらし)
日本企業で働く中国人
帰化したドイツ人
日系3世かつ日本で働くブラジル人
鉄腕アトム


ちっちっちっちっちっちっちっちっちーん。

選んだ?

答え:帰化したドイツ人、タマちゃん、鉄腕アトム


それ以外は、基本的に住民票がありません。帰化しない限り、つまり日本人にならない限り住民票はもらえないというのが日本の方針です。住民票がないと言うことは、選挙権がありません。選挙権がないと言うことは、政治家が活動の対象とはみなさないということだから、そのハンデはすごいものがあります。

住民税は払っているんですよ、上記の人たち。

ちなみに、イギリスのブレア首相、当時留学していた鼻垂れの私が一票投じております(正確には地方の労働党に投じた)。ということで、たった9ヶ月の交換留学生にも選挙権がもらえる国があります。

イギリスが進んでいるとは思いません。

当時の私(あんな適当な野郎が・・・)でも投票してしまうなんてちょっと軽率。

ただし、日本に住んでいる外国人は、少なからず不満を持っているはずです。いろんな人と話をしていると、そういう声にも耳を傾けねばならないなあと思うようになってきたのです。

アザラシにはくれるのに、住民税払ってる人間にくれへんてどないやねん!!

 
  ↑
アザラシがなかったから・・・

研修なんでしょ?

2007-04-30 13:38:49 | 異文化
 日本に滞在しておられる外国人にはざっと28種類のビザがあるようです。その中の一つ、研修ビザで日本におられる方と話をしました。

研修ってごぞんじ??

モノの本を読むと、外国人の単純労働を禁止している日本において、名目上は研修として労働者をいれるためのビザとあります。まあ、要は抜け穴的なポジションですね。

 軍隊はないけど自衛隊はある。

 外人の単純労働はあかんけど、研修生がいる。

ってなところでしょうね。お話を聞いてみると、まさに単純労働そのものです。私自身、研修生の派遣元(中国内蒙古)で働いていたこともあるのですが、日本語ができると選考で落とされます。

 逃げると困るから。

もんのすごい保証金を、中国の派遣元に払わなければなりません。金額は2000年当時50万円くらいだったと記憶しています。

 これも逃げると困るから。

研修って言葉の意味わかってんのかなあ?研修だからという理由で、給料は低く設定されています。ここでは、研修っていう言葉の意味をフルに活用してますね。

もちろん、文字通り「研修」に来ている方もおられます(割合は低いはず)。

外からうちらがゴチャゴチャ言うべき事ではないとわかっています。本人がそれでもいいと思って働いていることを祈ります。でもなにもしないのも嫌なので、とりあえず彼にちょこちょこ声かけて、話くらいは聞きたいなあ。

っと思うのだ。


珍しく社会派のハナシでした。

エジプトの神々

2007-03-29 15:19:27 | 異文化
 古代エジプトの神々は,結構人間臭い。しかも,偶像としてビジュアル化されているもんだからすごくとっつきやすいのです。前にも書いたオシリスは,ラーに対して拷問してるし,ホルス神は母親を殺したりしてます。兄をバラバラにしてしまった神様もいるし,必然性も無く自分のあそこをチラチラ見せる女神様や,男性性器が立ちっぱなしの神までビジュアル化されています。

その中で僕が惹かれるのは・・・トト神(写真)。

 文字と智慧の神様

なにかにつけて大人なのです。ムーミンでいうなら,スナフキン。ボノボノでいうならスナドリネコのように,「まあまあまあ」といってみんなを仲裁してしまうような神です。

 こんな人にあこがれるわ~。

 それはおいておいて,この神様,顔が鳥なんですが,これはトキであることがわかっています。トキですよトキ!!ニッポニアニッポンなのだ。どうせならこれを日本エジプト友好のキャラとかなんとか祭り上げて,フィギュアとか作りまくったら売れると思うんだけどなあ。あまり売っていませんでした(がんばって探して一体買ったんだけど…)。

 エジプト人は,商売下手やなあ。

ちなみに,全然関係ないんだけど,TOTOというバンドがいます。「アフリカ」という曲で大ヒットを飛ばしました(私はアフリカ形をしたレコードを持ってる)。その曲がまたいーのよ。


 トト素敵。



 うちはトイレもトトです。
  ↑
 オチ読めた??

エジプト神話と宮崎アニメ

2007-03-27 12:42:58 | 異文化
 古代エジプトの太陽神ラーは、たくさんの名前を持っていたそうです。しかし、真実の名前はひとつだけで、それは誰にも秘密にしていたそうな。別の神様オシリスはラーに拷問を加えたりして真実の名前を聞き出し、その結果、ラーの霊力を身につけたとか・・・

 このテーマ、どっかで聞いたことありません?

 真実の名前を知ると、その人をコントロールできるというテーマ。

宮崎アニメ「千と千尋の神隠し」は、千尋という真の名前を奪われて、千になってしまうところから話ははじまります。登場人物のハクは、自分の真の名前が分からず困っています。つまり、人間には通り名と真の名の二つがあって、真の名を知るというのはその人をコントロールすることにつながるという発想ですね。

 「ゲド戦記」も同じようなテーマです。ゲドというのは、主人公の真の名前。

このあたりのテーマは、ちと私にはとっつきにくいんですよねえ。古代エジプト人じゃないから仕方ないのかなあ。卑近な例で考えてみよう。小泉潤一郎という架空のおっさんを想定します。

 小泉さま

と呼んでいるときは、やはり、他人であるという意識で話しますが、ひとたびスナックなどに行って、ママから、

 ジュンちゃーん

などと呼ばれた時にゃー、この架空の小泉潤一郎さんはママにコントロールされている気がしますねえ。

こんな感じかなあ??

一デンマーク人が見た日本

2007-03-20 18:11:20 | 異文化
もうひとつ気になるお話。

安宿にいるデンマーク人の女の子が言うには、

「日本にはENKOUという仕事があるらしいが本当か??」

どうやら、援助交際のことのようです。

「私の友人はエンコウで金を稼ぎながらバックパッカーとして旅を続けた。どうも、いっしょにご飯を食べて話をしてそれだけで金が稼げるらしいんだけど。体を触ったりしないんだったら、私もやりたいわー。」

わお、軽いなー、ノリが。援助交際っていうと重いけど、英語でENKOUていうとなんだかちょっとおしゃれなお仕事っていう感じですねえ。

「いやいや、ご飯だけの人もいるかも知れんけど、そりゃ続きを期待してるはずやでー。」

ていうと、それならやらないと言っていました。実情は分かりませんが、映画「誰も知らない」なんか見てると、ご飯だけ付き合えば金くれるおじさんがいるようだから、彼女の友達が日本をエンコウで旅行したっつう話は本当なのかも。


しかし、なんだか恥ずかしいなあ、この話は。


エンコウなどという単語が英語に定着などしたらどうしよう。


清く正しいおやじになりたいよ。

糞を転がして候

2007-03-20 17:53:00 | 異文化
 エジプト神話はさまざまな動物を神様に例えています。かばだったり、わにだったり、ハヤブサだったり・・・その中で一際目を引く神様が。。。

 フンコロガシ

太陽信仰をベースとしているので、フンコロガシのフンが太陽に例えられるのだそうです。フンコロガシっていうネーミングは日本語だけど、こちらの言葉でスカラベといいます。

 町を歩いていると、ま、まさかと思いながらレストランの看板に目がいきました。

 レストラン スカラベ

日本語にするなら、


 ザ、フンコロガシ食堂!!


わはははは、日本語じゃなくてよかった。


定番メニューは、ミートボールだったりして・・・


食事中の方には、失礼いたしました。

安宿日記

2007-03-15 18:49:14 | 異文化
 現在滞在しているホテルはシングル800円、ドミ300円で朝食つき。ここにいるとアフリカや中東の人と話が出来ます。

 ケニヤの青年は、プレステを持ってて、英語版ファイファン7,8,9を解いたというのです。これは負けられんと、私はファイファン1,2を解いたと言って、自分が先輩であることを誇示しましたが、良く考えたら、ファイファンは挫折したなあ。最後まで行けなかった。

 アルジェリア系フランス人。俺の親戚はジダンだと言っています。僕はフランス語アクセントの英語がとてもすきなんですが、彼も、ベタベタのフレンチイングリッシュを話します。アラビア語も話せるからうらやましい。かつ、男前。

 パレスチナのおじさんは、ビジネスで来たとかいいながら、毎日、ホテルでぐだぐだしている。いつもフロントでえらそうにしているから、ホテルのオーナーかと思っていたら客だった。ムスリムのくせにビール飲みまくり。

 ここにいて思うのは、みーんなアメリカ嫌いで一致しています。

パレスチナおじさんの一言は興味深い。

 「わしが日本を好きな理由はただひとつ。それは、今までアメリカと面と向かって戦争した唯一の国だからだ!!」

わーお、中国人に太平洋戦争で怒られたことは数知れずあるけど、褒めてもらったのは初めてだ(別に戦争を肯定するつもりはありません)。

 日米安保があるのは知らないのかなあ。

 知らないでいてほしいなあ。

 と思った。

入エジプト記

2007-03-14 00:56:57 | 異文化
 カタール発カイロ行きの飛行機には、たくさん日本人がいました。ちょうど私の両親くらいの団塊世代老後イキイキ軍団が、ピラミッドみるぜーっていうオーラをムンムンさせています。カイロ空港に着き、タクシー勧誘を振り切ってローカルバスに乗った段階で、日本人は私一人でした。みーんなパックツアーなのね。

 町をうろうろしていると、ちびっこが寄ってきて僕の耳元で

 ウェルカーム

って言ってくるのです。言わずと知れた観光立国なので、みんな英語が使えるかと思いきや・・・かなりきつい(ちゃんとアラビア語を勉強していない私が悪いのですが)。観光業関連の人はもちろん英語はペラペラですが、ちょっとはずれにいくとアラビア語しかだめです。でもでも、みんな親切に質問に対応してくれる。

 昨日はタクシーの運ちゃんとコミュニケーションがとれず、とんちんかんちんなところに連れて行かれてしまいました(運ちゃんはぼらないしいい人ですよ)。たまたまその辺にいたおじさんをつかまえて道を聞きました。

 よくぞわしに道を聞いた!ってなテンションですげーいろいろ言ってくれるんですが・・・聞き取れない。それでもまっすぐいって、そこで曲がれっていうのはわかりました。問題は、その曲がる方向。

 ターン、ライト!!

って叫びながら、おっちゃんは左手を高々と上げるのです。

困ったなあ、おっちゃんの反射神経にしたがって左に曲がるか、言語情報を尊重して右に曲がるか悩むー。おっちゃんの真意はどっちやねん!!と迷っていると、


 おいおい、このすっとこどっこいジャパニーズよ、わしの英語が聞き取れないとは言わせねーぞ。とばかりに、おじちゃんは

 ターンライト!!!

と言いながら、またまた左手を大きく上げて、左右に振るのです。わかったよわかったよ、とばかりに歩き出す私。おじちゃんは私の不安を察してか・・・

 ターンライト!!!!!

まだまだ左手を思い切り上げています。


ちゃんとアラビア語の基礎くらいは勉強せにゃいかんなあ。


結局答えは左でした。かわいいおじさんだなあ。

ドーハの喜劇

2007-03-10 12:53:08 | 異文化
 関西空港発ドーハ行きの飛行機は、中国北部を通過してパキスタン上空を抜け、あとはカタールまで一直線という位置におりました。すでに出発から9時間経過で日本時間の深夜3時。爆睡していた私を起こしたのは、添乗員さんの声。

 ヨウショク?ワショク?

おお、まじかよ!さっき晩御飯食べたのにまた食うの?しかもほとんどの乗客は寝ているやん!?夜中3時にめしなんかくうたら、絶対におかんにおこられるよ。とか思いつつも、社交辞令の国日本から来た私は、満面の笑顔で・・・

 ワショクプリーズ。

くいたくないっちゅうの

まもなく機体はカタールの首都、ドーハに着きました。アラビア半島でも親日的な国だと聞いていたので、私はドルをもたず、円だけで空港に突入でした。対日貿易がナンバーワンなのよ。

イミグレーションには、テレビでみたことのある真っ白い服に、砂漠のキャラバンみたいなリングを頭にまとった職員さんが眠そうに仕事をしていた。クレジットカード!と言われて、ああ、ビザのためだなあと思いつつカードを出す。ところが・・・

 機械を通しても反応がない!

よ~くカードを見ると、・・・

 3ヶ月前に期限が切れていた

やべ~、めっちゃあやしい人間やんか!わなわなしているところへ別の職員がやってきて、

 「残念だな、この国ではJCBはダメなんだ」

などと、トンチンカンな解釈をしてくれた。

 ラッキー!!

この隙に、現金で払いたいと申し出た。

 結局イミグレーションを通してもらえずに、部屋の隅の両替屋に行く。なんのためらいもなく日本円をだした、ほ~ら交換してよ~と笑顔で話すと・・・

 ノー、ウィードントアクセプトイット。アメリカンダラーオンリー!

もんのすごく眠そうに言われた。まじかよ~。イミグレーションを通れんかったら、迎えに来てくれてるケンタロー君にもあえへんし、カードが使えない今は、まったく手段がないがな~。悩むこと数分。

おう、そうだ、乗り換えロビーに行けば、アフリカ帰りの日本人がいるだろうと思い、職員さんに説明して、乗り換えロビーに入り込む。

遠くの方から、みゃーみゃーと聞こえるではないか。それはウソだけど、偶然、名古屋からきら奥様方の一団がおられました。モロッコがえりだって。事情を話して、日本円をドルに変えていただき、なんとかビザを取得できました。あのままだったら、どうなったんだろうかと思うと怖いなあ。

 クレジットカードにはご用心。

 助けてくださった奥様に感謝感謝。