goo blog サービス終了のお知らせ 

日本語教師の見た中国とか…

日本語教師が見た中国をつらつらと綴ろうとはじめました。帰国後、大学院生を経て今はとうとう専任日本語教師だ~。

骨董品? 2

2005-07-24 03:12:42 | 中国
 夏休みのありあまる時間にまかせて、またまた骨董品店集合ビルに行って来ました。前回は、インチキ紙幣にやられて、お目当てのパンダコインがあまり見れなかったので、今回は重点的にパンダコインを見て歩きました。たくさんの店を冷やかしていると値段がバラバラなのに気づきます。下は50元(700円くらい)から上は420元(5800円くらい)までバラバラ。もちろんケースも違っているので、モノがすべて同じってことはないんでしょう。何軒か回っていると、ふと気づいたんですが、

 毎回、店員さんが勧めてくるコインがある。

 それは、二枚組みで、ニワトリが書かれているんです(鳳凰かもしれないけど、はっきり見てないのでわからない。)。こっちはパンダが欲しいっちゅうてるのになんでニワトリやねん!って最初は無視していたんですが、あまりにも勧めてくるんです。

 私    「パンダのコインをもっと安くしてよ~」

 店員さん「そんなんええから、こっちどうよ、これが本物の証明書。」

 私    「これニワトリやん~」

毎回どのお店でも、必ず‘本物証明書’なるあやしい書類をヒラヒラ見せてくるんです。‘本物証明書’をわざわざ見せるほど怪しいものはないっちゅう話ですよ。あまりに勧めてくるから、ちょっと手にとって見てみました。ニワトリの絵柄の下に・・・


 Happy new ye ro


 ハッピー ニュウ エロ ???  ある意味欲しいな、おもろいヤン。


 「おばちゃん、これインチキやんか!スペルちごてるで~」

おばちゃんは、しまったっちゅう顔して、わけわからんことをあわあわ言ってたけど、完全に動揺していました。そのときの場の空気は最悪でした。例えるなら、スキー場で急いでトリプルリフトに乗ったら、カップルといっしょになってもたっちゅうくらい気まずかったです(最近例えに凝ってるの、うふ)。

 やはり正論は人を傷つけるなあ~言わんければよかった・・・・・反省

中国列車事情

2005-07-23 09:44:04 | 中国
 同僚の先生と両親と私と、みんなで旅行に行きます。吉林省には、集安という、高句麗遺跡があります。それが世界遺産に登録されました。そんで、これからどどどどどっと観光地化される前に、覗きたいなあと思っております。旅行は旅行社に丸投げしてしまえば楽なんですが、それではおもしろくないので、私が仕切ってしまいやがることになりました。

 中国で大変なのは列車の切符の確保です。朝一番に窓口に並んで、買うんです。旅行社に高い手数料を払えば取れるんですが、なんか気に入らんのです、それは。ダフ屋なんてのもたくさんいます、たかが列車の切符ですよ。日本みたいに自販機にお金を振り込んだらガタガタンって出てくるもんじゃないんです。そんなこんなで昨日、9時から窓口に並びました。

 もうすでに窓口は人で一杯。場外売り場の窓口がこの状況なんだから、駅の窓口ならすごい行列なんでしょう。切符を買うときに、伝えなければならない情報って意外と複雑なんですよねえ。

 「いつ?何時?どこまで行くか?何枚?一等か二等か?ベッドか座席か?」

これだけの情報を、バババババっと中国語で言わねばならないんです。中国語で一等寝台を「軟臥」といいます。「やわらかいベッド」っちゅう意味ですが、この発音がめちゃくちゃ嫌い。できれば買いたくないんですが、今回は、一等寝台を四枚とって、しかもすべて同じコンパートメントにして欲しい、なんていう注文をつけねばなりません。僕一人なら絶対一等寝台なんかのりません。

 切符を買う時、すでに後ろにはすごい列ができていて、そこから来るプレッシャーはすごいんです。まるで、ごはん食べてるときに、横に座ってじーっと見られているくらいのプレッシャーです。わかります?

 「そんなん紙に書いて持ってったらええやん?」

頭のいい人は思うでしょう。そのとおりなんですが、そこはそこ、私も自分の中国語を試したいなぞという下心があり、「紙に書くなんて子供だね」な~んていちびってしまうのです。でもでもいつも窓口に着いた瞬間後悔します。

 「あ~紙に書いて来ればよかった。」

後悔先に立たずって言い出した人は本当に偉いなあ。僕の少し前にも切符を買いにきている日本人のおじさんがいて(中国語を聞けば日本人だとわかる、彼も朝から並んでいたらしい。)すんごい、一生懸命中国語で話すんだけど、どんだけ多めに見ても

 中国語が下手。

 とある日本人「ぺぺぺ?ちんちん北京きん、一等寝台、一等一等、にゃにゃにゃにじゅじゅうご日(作者意訳)」

 切符売りの人「ない」

見るも無残。あれだけ一生懸命しゃべっても、「ない」の一言かよ~。もうちょっとなんかしゃべってあげてよ。しょんぼりしているおじさんが不憫で不憫で。おじさんもおじさんで紙に書いてくればいいのに。さ~て、とうとう自分の番が回ってきましたよ。緊張は最高潮。

 私「通化行き192号列車が欲しい、26日の一等寝台を4枚くれ、その4枚はひとつのコンパートメントじゃなきゃ嫌だよ、おねがいうっふ~ん。」
  (↑本当はこんなスラスラ言えてない)

 切符売りの人「あるぜ、ベイビー」

ちゃららんらんらーんららららん(ロッキーが勝ったときの音楽)♪

うれしい~~~~~~~~~~~世界が一番幸せな日~~。


 たかが切符買えただけでこんなに幸せ。
 
 幸せの基準ってなんでしょうね?

骨董品?

2005-07-22 09:11:15 | 中国
 町に骨董品店が集まったビルがあります。ちょっくら気になったので行って来ました。行ってみるとでかいビルに小さいお店がぎっしり入っているんです。4階がお目当ての古銭・切手市場でした。パンダのコインがヤフオクで売れるとか売れないとか聞いていたんですが、本物だか偽者だか全然わからないんです。でもパンダのコインはかわいいので、買ってもいいかなって思わせます。ある一軒のお店にて・・・

 店主らしきおばちゃん「ちょっと見ていきい~や(以下、作者意訳)」
 
   私         「コイン見せて」
 
  おばちゃん     「そんなんええから、これ見てみ」

   私         「パンダのコイン…」

出されたのは、世界の紙幣と書かれた一冊のコレクションブック。米ドルから始まって世界のお札がはさんでありました。

 おばちゃん     「これ3000元のところを、240元でええよ」

おかしいやん、なんで頼みもしないのにまけてくれるんよ!しかも値引きの仕方が捨て売りやんけ!その本をとって、まじまじと見たら、日本円のところに真っ赤な紙幣がはさんであり、インチキくさ~い字で

 「Japanese rupee」って書いてる。

 「あ~そうか、日本円は最近ルピーに変わったんだ~」



  ・・・・・なんて思うか!コラ!

おばちゃんも早く売ってしまいたかったんやろな~。そんなもん俺も要らんっちゅうねん。

 

ラストエンペラー

2005-07-21 10:12:55 | 中国
 もう夏休みで授業もなく、ブログの内容も日本語教育から大きく外れております。夏休みなんだからしょうがない、しばらくは中国ネタです。私の住んでいる町(長春市)ではラストエンペラー(溥儀)が住んでいた住居及び、政務執行の場所が博物館になっております。ここは日本が溥儀を担ぎ上げてぶっ建てた満州国なる国の首都でした。
 
 「その節はご迷惑をおかけしました。」

っていつも心で思うようにしております。それは置いておいて、この博物館がとてもりっぱなんです。日本人監視役がいた場所なんてのも残っており、当時溥儀はストレスたまってたんやろな~ってのが伝わってきます。敷地や建物、防空壕など一連の遺産は大変感慨深いものでした。ただ、ひっかかったのが、おみやげ屋の数。

  おおすぎるねん!!

 博物館に入ろうとしたら、正門が閉められており、わざわざ横の門まで歩かされます。その横の門までが第一次おみやげ屋ストリート。同じような店がえんえんと並んでおります。気になったもの。

 1、ロシア名物マトリョーシカ(人形の中に人形、その中にまた人形ってなってるやつ)

 2、クレヨンしんちゃんのションベン小僧

 3、宮沢リエ、ヌード写真集

コラコラコラコラ、ラストエンペラ-関係ないヤン!やっと溥儀の住居跡に着いて見学した後、次の建物との間が、超でっかいおみやげ屋になっている。日本語ペラペラのおばちゃんが、

 「次はこちらですよ~」

って無理やり連れて行かれるのです。むかついたので、「結構です」といって帰ってきました。日本人はよくだまされているのかなあ。

 気を取り直して隣の建物へ。溥儀が乗っていた車が展示されていて、その展示場所に入りました。古い車って味があるんですよね~。昔私が乗っていたポンコツ車を思い出してしまいました。溥儀の車で琵琶湖沿いをとばしたら、きっと気持ちいいでしょうね~~。しばらく車を眺めた後で出口に向かったら、またまたまたそこがでっかいおみやげ屋なんです。

 「もうええっちゅうねん!!」

 観光資源の開発って難しいなあ。

 しかし、ぼーっと観察してたら、3、のヌード写真集はよく売れてました。

渋滞の犯人

2005-07-19 13:33:26 | 中国
 中国の交通マナーは本当にすごいです。あえて悪いとは言いません。簡単に言えば、「決して譲ってはいけない」というのが基本原則です。細い道に車が二台挟まっていたり、大型バスと大型バスが道をふさいでしまったりなんていうシーンをよく見ます。交通事故も一日一度は目にします。例えるなら、ハリウッド映画でパトカーに追われるギャングの車が町中に溢れているって感じです。よけい、わかりにくくなりました?昨日ひまだったので、事故ったときの様子をじーっと観察してきました。今日はそれを実況中継します。

 十字路で、リアカー付き自転車に、タクシーが突っ込みました。自転車の車輪がひん曲がっております。とりあえず、その場に車と自転車を止めてけんかがはじまりました。十字路の真ん中ですよ。

 タクシー運転手「そんなところをぼっサーとしてるからだよベランメー」
                              (以下すべて作者意訳)
 
 自転車の人「何言ってんだい、こっちは足でこいでんだよ、テメーが気をつけやがれ!」

 タクシー運転手「そんなポンコツチャリはこれで十分だろ、とっとと持ってけ!」
 
なんとタクシーの運ちゃんは、5元札(70円くらい)をヒラヒラさせながら、タクシーから降りもせず叫んでおります。これは感じ悪いな~当然自転車側もぶちきれていますよ。


 自転車の人「バカヤローコノヤローめ、この自転車は丸石サイクルだよ。それぽっちじゃスポーク一本も買えねえよ。」
    (↑たぶんこんなこと言ってたんじゃないかなあ。丸石は日本のメーカーだけど・・・)

二人がやーやー言ってるうちに、渋滞がどんどん広がっております。当然です。ここは十字路の真ん中だから、渋滞は四方にどどどどどどどどーっと広がっていきます。そんなこともおかまいなしに二人の口論は続いております。おう、どうやら、5元をヒラヒラしていた運ちゃんは7元に増やして妥協しようとしております。

 自転車の人「そんなもん7元になったって、テメーには誠意がないんだよ。ごめんだね。」 

とうとう運ちゃんもタクシーから降りてきて、まじめに話し合いをしようとしております。さらに渋滞でイライラしている人、やじ馬(私を含む)なんかが集まってきて、十字路はえれー騒ぎです。ガヤガヤガヤガヤやっているところへ、鶴の一声。

 通行人A「そんなもんまず車を隅っこにどかしてから話せばいいだろ!!!」

おおおおおおっと、中国でもそういう正論をいう人がいたんだ(中国の方、失礼しました)~。基本的にすみっこにどかしてからけんかしている交通事故なんて今まで見たことがなかったもんだから…これでやっとリヤカー付き自転車とタクシーが隅っこに置かれて、渋滞が解消しました。この間約30分。もっと早くに気づいてよね~

 カーっとなったら即切れる、そんな生き方ちょっぴりうらやましいなあ。

ブラックコーヒーとは?

2005-07-18 07:51:57 | 中国
 この町でも、コーヒーを飲む習慣ってのがだんだん浸透しております。ネッスルのインスタントはかなり前から普及しておりますが、メジャーなのはパックの中に、ミルクと砂糖とコーヒーがいっしょになっているという形です。つまりミルクの入った甘いものっていう感じでコーヒーが入ってきたのでしょう。日本も昔はそうだったんじゃないかなあ(昔を語れるほどの年ではないんだけど)。もちろん、ビンに入っているインスタント(砂糖ミルクなし)も少しではありますが、売っています。私はそれをブラックで飲んでいると、

 同僚の中国人教師「先生、無理していませんか?」

        私「いやいやしてないですよ。」

とはいうものの、「ブラックだとかっこいい」なんていう妄想があるのは確かですが・・・。とにかくミルク砂糖抜きと言うのが、こちらでは定番ではないということをここで言いたかっただけです。

 コーヒーの普及に連動して、喫茶店なんつうものが増えております。日本の珈琲館もこの町に進出しており、そこそこの愛好家がいるんでしょうね。ただ、コーヒー一杯飲んだら(きれいな店だと一杯30元くらい(400円相当))、北京ダック半匹食えるくらい値段は高いです。

 先日スーパーで「black coffee」なるものを発見し、

 「お~、とうとうこんなものまで売れるようになってきたなあ。」

と思って見たら、「砂糖入り」という表示!

 よくよく考えると、ブラックが砂糖なしだなんていう解釈はこちらの勝手な解釈で、

 「黒いんだから、ブラックでいいじゃないかコノヤロー」

って言われたら、それまでですね。黒いんだからブラック、まさに正論です。でもでもでもでも

 「そないなこというんやったら、ここにあるコーヒー全部黒いんやさかい、全部ブラックコーヒーになってしまいまっしゃろ?なんで、この商品だけ「black coffee」になるんでっしゃろ?(なぜかあきんど関西弁)」

まどという正論は、胸にしまっておきます。

お酒の度数

2005-07-17 08:47:20 | 中国
 世の中には、こっちがちっともうらやましくないものを、一生懸命自慢する人がいます。私の弟がエイベックスの株主になって、ア○のライブに招待されたなんつっても、

 「へ~そう。ふ~ん」

で終わってしまうように、「ものごとの価値」ってのはまさに人それぞれだなあって思います。兄弟でさえ価値観の違いがあるんだから、国が違えばもっといろいろあります。

 中国では、「濃眉大眼」といって、眉毛が太くて目が大きい人が「かっこいい」ようです。その基準でいくと、ミスタービーンはどないやねん?とか思うのですが、「えっ」って思うような人がかっこいいんですよね~。

 価値観の違いと言えば、こちらの人(特に男の人)は、「お酒の度数」をやたらに誇るくせがあります。

 私「このお酒はおいしいですね~」

 学生さん1「しかし先生、これは36度しかありません。」

「しかありません」の使い方がばっちりなんですが、「しかし」の接続が変だぞ!何度だろうがおいしいものはおいしいでいいじゃないか!って思います。暗黙の了解として「度数の高いお酒はいいお酒だ」っていう価値基準があるようなんです。

 学生さん1「わたしは70度のお酒を飲んだことがあります。」

 学生さん2「わたしは80度です。」

はっきり言ってうらやましくない。絶対に体に悪いでしょう。高い度数のお酒を飲むときの中国の人は、すんごいしかめっつらをして辛そうに飲むんですよ。何回か以前に見たことありますが、かんぱ~いって誰かが言い出すと、本当に場に緊張が走ります。スーパージョッキーで、熱湯風呂に入るときのダチョウクラブばりに大きいリアクションをします。そんなに辛いならやめればいいのに。

 学生さん2「今度先生にもあげますよ。」

それやったら、まだア○のライブのほうがええかなあ。

北風と太陽

2005-07-16 10:22:54 | 中国
 学校主催の飲み会があったので参加してきました。昨日のは教員のみのおとなしい飲み会でした。日本を離れて半年ちかく経つわたしは、日本ではどうやってお酒を飲んでたかすっかり忘れておりましたが、よくよく考えてみると中国式とはっきり対照的でおもしろいのです。

 中国では、お酒を飲むときに、自分から勝手にちびちびやってはいけません。立ち上がってかんぱ~いって言いながら、誰か他の人といっしょに飲みます。指名された人は、コップのお酒を空けなければなりません。最初慣れるまでは、

 「飲みたいやつが勝手に飲んだらいいやん~!!」

ってすごく抵抗していたのですが、慣れてみるとなかなか面白い。いつの間にか自分も立ち上がってかんぱ~いって叫んでおります。私も指名されると、がんばって飲みますが、半分くらいしか飲まないと、相手はものすごくがっかりしたような顔をします。

 しかしよく考えてみてください、お酒って、飲みたいから飲むのであって、指名されたから一気するっていうものじゃないですよね。時には気持ち悪くて飲みたくなかったりします。そんな時にでも飲まなければなりません。

 「すんません、気持ち悪いからもう飲めません。」

なぞと言おうものなら、
 
 「先生なら大丈夫だよ~(作者意訳)」

なんて言われるんです。大丈夫っていうのは自分が決めることであって、相手が決めるなんておかしいぞ!!と思いながらもお酒の席ではどうしようもありません。とにかく飲んでしまえ!って感じで飲みます。それでテーブルが盛り上がるんならまあいいかな。飲めない先生は本当に大変です。

 日本式飲みは、自由に勝手にちびちびと、まるで太陽が旅人のコートを脱がすように、我々はお酒を飲んでいきます。中国式は、指名して、北風が旅人のコートをはぐようにガンガン飲ませます。でも、結果としてどちらが多くお酒を飲むことになるのかというのはわからないですね~。

 いずれにしても二日酔いのつらさは同じだ。オエ~頭痛い!

民族について考える

2005-07-13 09:43:18 | 中国
 先日、学校の廊下を歩いていると、事務室でけがの手当をされている学生を見ました。女の子のおでこに大きな傷があり、しかも点滴をしていました。こりゃあどうしたんやろと思っていたら、どうやらけんかをしたらしいのです。まあ、中国はけんかもはげしいなと思って見てたら、どうやら事情はもうちょっと複雑なようなんです。けんかした加害者はウイグル族、被害者は漢民族、民族的ないさかいも背景にあるようです。

 中国には、少数民族が56います。と言ってもすべての少数民族を言える中国人なんてほとんどいません。たくさんいると言うだけで、他民族への関心が低いなあってよく感じます。それは置いといて、この学校にはウイグル自治区から日本語を勉強しに来ているウイグル族やカザフ族がかなりいます。表面上は漢民族と仲良くやっているんでしょうが、今回のけんかのように時々不満が爆発してしまいます。

 ウイグル族は、独自の言語と文字を持っています。また、イスラム教なので、ごはんを食べるにもふつうの食堂には行けません。やはり、生活が別々だと、なかなか融合はできないですよね~。クラスの飲み会なんかでも、ウイグル族は先にどこかでごはんだけ食べて来て、参加します。お酒はガンガン飲んでるんだけど、それはいいのかなあ?イスラムにもいろいろいるんでしょうね。

 独自の言葉があり、独自の文化がある、これって民族としてはすばらしいことです。ただ、中華人民共和国としてひとくくりにするとなると、なかなか簡単にはいきません。ウイグル族の学生との会話より。

 私 「(夏休みの帰郷について)実家までどれくらいかかりますか?」

 学生「汽車で四日間です。」


 この国はでかすぎる!

断水と停電

2005-07-08 10:41:57 | 中国
 「水が出なかったり、電気がつかなかったり、外国は大変なんやで~」なんていう愚痴を主張するつもりはありません。ただ、私が住むところも、中国の例外に漏れず、断水や停電がガンガン起こります。今週はちょっと水道管の機嫌が悪いらしくて、一週間くらい断続的に断水しております。

 断水するにはそれなりの事情があるから断水するのであって、仕方のないことなのでしょう。これを外国人の私ごときがゴチャゴチャ言うのはおかしいのかもしれません。しかし、断水した後に出てくる真っちゃっちゃの水には難儀しております。知らずに顔洗ってしまったり、洗濯してタオルが黄色くなったりします。トイレを流しても流しても、水は茶色いんです。

 「なんか、用をたして流してないみたいやんけ~」

ごはん中の方は失礼いたしました。でも掃除係の女の子達に、

 「あの部屋の住人は大学の先生らしいけど、トイレも流さないのよ~」

なぞと陰口たたかれているのではとヒヤヒヤしています。

 しかし、水道をひねって、きれいな水が出てきたときのうれしさといったら、‘筆舌につくし難し’って感じです。とくにここのところずっと断水なので、水が出てくるだけでも、

 「ん~幸せ~」

っておもいます。

 幸福的標準不一様(幸せの基準なんて、一概には決められない)

病院見学日記

2005-07-04 18:49:56 | 中国
 知り合いが骨折して入院したとのことで、ちょっくらお見舞いに行ってきました。中国の病院ははじめてではないので、あまり驚きはないのですが、ちょこっと気になったことを紹介します。

 入り口の少し奥に待合室があったのですが、覗いてみたら、アベックがいちゃいちゃしてるんですよ~。こんなところまで来てもやるか!!と若干切れ気味に見たら、男のほうはなんと、点滴をしているんです。ほんまになあ、状況考えろよな~。

 出口のあたりに、大量の書類が積んであるので、なんじゃろうと見てみたら、なんとカルテなんです。古くなったものを置いてあるのか、今かかっている患者のものかはわかりません。いずれにしても、日本ならプライバシーとかやかましそうですねえ。
 
 黒板に大きな字で何か書いてあるので、読んでみたら、

 「明日は一日断水です。」

これはすげ~。病院で水が止まるってのは日本なら大騒ぎだ。しかし、この‘日本なら~だ’っていう考え方は、よくないんですよね~。中国には中国のやり方があって、さまざまな制約の中で、病院の運営を行っているわけですからね。ただ、ここに入院したいか?って聞かれたら、

・・・やっぱ遠慮したい。健康は大切だ!!


中国マージャン

2005-07-03 12:03:59 | 中国
 学生さんたちとマージャンをしました。もちろん中国式。日本のルールとかなり似ているんですが、今回集まったメンバーが北は東北から、南は広東省まで中国の各地の学生さんで、ルールの統一がたいへんでした。いちいちみんなでゴチャゴチャ話し合いながら、ルールが決定されるんです。中国式と日本式の大きな違いを少し紹介します(マージャンしない人はおもしろくもなんともないでしょうけど)。

 1、捨て牌を、中央にグチャグチャに捨てる。日本みたいに自分の前に並べることはないので、誰が何を切ったか全然わからなくなります。フリテン君と呼ばれていたわたしにとって、こんなすばらしいルールはありません。やっぱ中国はおおらかだなあ。

 2、ドラがありません。インフレマージャンにはならないですえ。ただ、カンしてもドラが増えないというのは、なんか寂しいものがあります。リーチするときのワクワクも半減ですね。あがったから裏ドラをめくるときの至福の時を味わえないなんて、中国人はかわいそうだ。

 3、やたら泣きます。もう、なんでもかんでもポン、チーと言って、泣くんです。これにはびっくり。「ゆっくりと集めてリーチしたいのに~」なぞという日本式でやってたらどんどんおいていかれます。これはせっかちな国民性なのかなあなぞと考えております。比較文化論なんぞで、ポンチー文化とリーチ文化なんて名付けたらおもしろそう、名前が。

 マージャンで親が二連続であがることを、中国語で‘二連荘(アーリエンチュ(ジュ)アン)’といいます。‘荘’というのは‘親’の意味です。日本語では‘ニレンチャン’といいますが、‘レンチャン’って言葉は、マージャンだけでなくいろんなところで使いますよねえ。実はマージャン用語が起源だったなんて~。

 日本人もそうとう昔はやったんだろうなあ、しみじみ。

 
 

アイスの犯人

2005-06-28 22:41:19 | 中国
 仕事が終わって部屋に帰ってきたら、机の上にアイスの棒が‘ちょこん’と置いてありました。

 「ん?自分が今朝アイスなんてくったかな?」

疑問は晴れぬまま、夕食に出かけました。他の日本人教師たちといっしょに夕食をとっていると、隣に住む先生がぼそりと言うんです。

 「最近、留守中に部屋で誰かがテレビ見てるねん。」

どうも、チャンネルが毎日勝手に変わってることに気づいたみたいなんです。もうこの段階で私には犯人がわかってしまいました。うちらの宿舎には掃除係の女の子が2人いて、いつも我々が勤務している間にそうじをしてくれることになっています。そういうことになっているものの、彼女たちの仕事ぶりというのはひどいもんで、

 「一体そうじの定義はなんなんだろう?」

と考えさせられるくらい、何もしません。だから、きっとそうじもしないでアイス食ったり、隣の部屋でテレビ見ててもありうるかなあって感じなんです。僕は中国のこういうゆる~い職務態度が好きなんで、まあええかなあって流しております。そしたら今度は、隣の楼に住んでいる先生が、ぼそりと言いました。

 「うちなんか、クーラーつけっぱなしで、ベランダへのドアも開いてました。」

整理してみましょう、今日の掃除係の女の子は俺の部屋でアイス食って、隣の部屋でテレビを見て、となりの楼に移動してからクーラーで涼んでベランダから脱出した。

 コラコラコラ、ちょっとはそうじしてよ。

サタデーナイトフィーバー

2005-06-26 22:49:23 | 中国
 ディスコはおもしろいから行ってみろと言われて、土曜の夜フィーバーしてきました。と言っても踊るのが目的ではなくて、ディスコタイムまでのショーを見るのが目的でした。行ってみると入場料が250円くらい(女性はただ)、中でお酒やらフルーツやら最低200元(2千500円くらい)は必ず注文しなければならないという規則らしいのです。200元といえばかなりの大金で、うちの宿舎に住み込みで働いている職員は月給500元くらいです。つまり、超金持ちしかディスコには行けないんですね。なのにディスコは人で超満員、みんなショーを見ながらノリノリでした。
  
 映画「サタデーナイトフィーバー」を見てると(たとえが古い!!)、アメリカのディスコってお金がない人でも気軽に楽しめる場所なんだっていう感じがしますが、中国では金持ちの娯楽っていう形で輸入されているんです。200元セットなるものを注文したら、フルーツ盛り合わせに、なぜかバカルディが6本セットで出てきました。
 
 「このお酒がお笑いのバカルディの由来なんやで~」

などとつまらんうんちくをたれる以外、ほとんど会話もできないくらいうるさかったです。

 ショーの内容は、コントやダンスやカラオケ、映画をパロった寸劇など言葉はよくわからなくても楽しめました。しかし何より驚いたのは、終盤に出てきたおねえさん(30代後半かな?)がストリップまがいの踊りをしたことです。改革開放っていうのは、ここまで来たのか~と感慨深く見てしまいました。

 11時半にショーが終わり、ディスコタイムに入りました。お客はいっせいに踊りだしたので、我々はとっとと帰ってきました。帰り際、いっしょに行った先生方と、

 「ストリップのお姉さん、若いうちは正統派ダンサーだたんだろうね~」
 「歳とってから路線変更をさせられたんちゃうかな~」

などという余計なお世話話をしておりました。ふと、となりにいた先生が私に

 「ずーっと口開いてましたよ」

 そんなことはないっちゅうねん。

三種の神器

2005-06-24 23:53:06 | 中国
 日本には持って帰れないけど、中国に永住する気なら買ってしまいたいものが三つあります(永住するつもりはないからあきらめるしかないんだけど)。一つ目は三輪車です。三輪車と言ってもちびっ子がキコキコやってるやつじゃなくて、エンジンのついた立派な車です。乗用車より小さくて、タイなんかにあるトゥクトゥクみたいな感じです。かわいいんですよね~、あんなんで琵琶湖沿いを走ったら気持ちいいだろうなあ。もち通関手続きがわからんし、輸送手段もないから持って帰れません。

 二つ目はパグ。犬です。温かくなってくるとこの町の広場では、ブリーダーたちが子犬を売りに集まるんです。子犬一匹2000円くらいです。ペットショップや獣医なんかもにぎわっており、今はちょっとしたペットブームって感じです。ブリーダーに抱っこされている子犬たち、特にパグをじーっとみていると、まるでアイフルのコマーシャルに出てくるおっさんみたいな気分になるんです。

  「 どうする?アイフル~♪ 」

知らぬ間に口づさんでいる自分がキモイ。犬を連れて帰っても日本のボロアパートでは飼える術もなく、仕方なく我慢しています。でもかわいい!ひゃんひゃんひゃんって鳴くんですよ。

 三つ目はウッドベース。近所の楽器屋で4万円くらいで売っているんです。これがかっこいい。いつも楽器屋にいくたび、さわりまくって、いかりやちょうすけのマネなぞしています。しかしバカでっかいんですよね。前中国に来たときはアコーディオンを買って日本へ帰りましたが、ウッドベースをなると、ちょっとやそっと頭をひねっても持って帰る方法が思いつきません。スチュワーデスさんに
 
  「すんません、これちょっと預かってください」

なんてなあ、言えないしなあ。でもでもなんとかなるんじゃないかとあの手この手を考えております。・・・そういえば、昔おやじもウッドベースを勢いで買ってしまい、置き場に困って難儀したというような話を聞いたことがあるなあ、

  DNAって恐ろしい。