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た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

漆器祭り

2018年10月23日 | 写真とことば

 木曽平沢の漆器祭りに行った。漆器の世界もなかなか面白く、予定外に買いこんでしまった。奈良井は観光地だが平沢は職人の町である。どちらかというと、どの店も売る気より見せる気が強い。やたら制作上の工夫を説明したがる店がある。客応対をまったくしない無口な店もある。商売上手とはとても言えない。その辺がなんだか気に入った。

 天気がいいので、開田高原まで足を延ばす。紅葉を見て温泉に浸かり、引き返す。

 

 

 

 秋は探すもの。探し出したら、記憶と重ねて確かめるもの。そんな気がした。


秋晴れには颯爽と

2016年11月12日 | 写真とことば

   秋晴れに自転車が心地よい。爽やかに乾いた風を浴びながらペダルを漕いでいると、十歳若返ったような気がする。どこまでもこのままサドルにまたがって疾走したくなる。しかし仕事があるからそれも叶わない。職場に自転車を乗りつけると、秋晴れにさよならを告げて薄暗い建物に入る。すると途端に、腰痛持ちだったことを思い出す。いてててと机に手を突く。十歳余計に年を取った気分になる。

   太陽は人を若返らせる。なんだかもりもりと栄養を得たような気になる。ひょっとしてそれは、太古、動物と植物が未分化だったころの名残か。

   朝の珈琲を淹れ、デスクワークをしながら、もう、外に出かける用事がないかを考えている。

 

 


GW

2015年05月07日 | 写真とことば
今年のゴールデンウィークは、いろいろな訪問客があった。格別こちらが動かなくても行楽気分になり、誠にありがたい。

圧巻は九州は肥後熊本から。昼過ぎに電話があり、これから男二人、車で信州松本まで向かおうと思うが、つくかどうかわからないと言う。1000キロを超える道のりである。もちろんつかないだろうと高をくくっていたら、真夜中一時過ぎに、本当についた。運転手曰く、「思ったより遠くないことがわかりました」。大したものである。

住人をいっとき旅人に変える。そんな魔力が、GWにはあるのだろう。





※写真は松本市内の藤棚

寒桜

2015年04月18日 | 写真とことば
今年は天候が不順で、なかなか花見をさせてもらえなかった。それでもと先日、スキー部の面子で、寒空の下、松本城の花見を敢行した。歯をがちがち言わせながら、濡れたベンチに座ることもできず、立ったまま缶ビールを口に当てていた我々を、外国人観光客はどんな思いで眺めたろうか。桜に対する日本人の執念と見て驚嘆したろうか。それとも、ただ呆れ果てたろうか。我々三名は自分たちに呆れ果てていたが。


花をみる ときも 暇(いとま)もなかりせば

花をおもひて 酒に散るらむ