つづく、と前回書いたが、雑事に追われ、雑事を追いかけているうちに、あの旅から三か月以上経ってしまった。続きを書こうという熱量も冷めてしまった。やむを得ず、中途半端ながらここで連載打ち止めとする。
那智の滝を見たその晩、泊まった寺の宿も、それはそれで面白かった。翌日は南紀をはるばる回って、南方熊楠の住まいを見に行った。二泊目はキャンプ場のログハウスに泊まった。それぞれ、書きたいこと無きにしも非ずだが、ぜひここに書かなければいけないほどでもない。
このブログ自体が、十月には終わりを迎えると聞く。私の記事も、それとともに消滅するのだろう。そう考えると、書き残す、という行為に矛盾を感じるようになったのも確かである。実際、書き残せないのだから。
せめてあと数か月、ブログの消滅までは、思いつくまま、「書き消す」言葉を連ねていくつもりである。それもどの程度までできるか、覚束ない限りではあるが。
身勝手な当ブログにときたまお越しいただく寛大なる方々には、大変申し訳ございません。
最後まで身勝手で行きます。