た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

11月28日

2011年11月29日 | Weblog
 
 もしそれでも不十分なら、おれを、殺せ。




 という地点まで行こうではないか。
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白根山

2011年11月24日 | essay
 十一月上旬、両親を連れて草津温泉へ。たまには親孝行しないと槍が降ってくる恐れがあるため。

 草津の湯はさすが名湯と言われるだけあって、五体に染みいる気持ちよさがあった。

 一泊して翌日、そのまま帰ればいいのに、父親が欲を出した。近くに白根山という山があるらしいから、車で登ってみようと言いだす。まあ、これも旅のついでである。ちょっと立ち寄ってみようかと、温泉場の裏山くらいの感覚で登り始めたら、これがとんでもない大きな山であった。ふもとは晴れていたのに、山腹の針葉樹林は氷結している。道路に雪が残っているところもある。のみならず、地面から硫黄が煙を上げている箇所もある。何なのだあの煙は? とわれわれは動転した。白根山は立派な活火山なのだ。おまけに、というかなぜだか、というか、車のガソリンがはなはだ心もとない。反対側の村まで持つか微妙である。道々、工事をしている人にあと何キロあるか尋ねながら、びくびく運転して山を越した。

 ちなみに、工事のおじさんは引き返すよう勧めた。わかりました、と答えておいて、それでも家族間の協議の末、結局進路を変えず山を越したのは、やはり無謀をおかしたがる血筋なのだ。工事のおじさん達は、さぞかし、何なんだあいつら、と思ったことだろう。

 最後は音楽もエアコンも切って下山した。温泉から出て冷や汗をかいていれば世話はない。
コメント (2)
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11月6日

2011年11月06日 | Weblog
 あかき葉に雨しむる秋

 
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過ぎた夏を思う

2011年11月02日 | うた
 季節というほど風情のない 

   ただただ暑い夏でした

 すいかも海も朝顔も

   どうでもよくなる夏でした

 原因はどうやら人間で

   それだけいっそう耐え難く

 季節というほど名残のない

   ただただ暑い夏でした



 
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