た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

2月14日

2011年02月14日 | Weblog
 凍てつく夜の散歩に星座を探す。北斗七星、カシオペア座、振り返ればオリオン座。彼らがどれも意外に大きいことに今更ながら驚く。彼らは何千年も、世界中のいたるところで人類を圧倒し続けてきたのだ。ポケットに両手を入れて震えてながら立っているわが身の何と小さいことよ!
 彼らの光は何万光年を経ても地球まで届く。一方で、地球上で人間たちが作りだしたきらびやかな照明の数々は、しょせん彼らのもとには届きはしない。太陽系を出ることすら不可能であろう。
 何だかそういうことが安心できる。この広大な宇宙では、人間は決して大きくは間違い得ない、というような。

 あまりに寒いので、散歩は早々に切り上げた。
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