goo blog サービス終了のお知らせ 

徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

ラ・マンガ国際大会 3連勝

2016-03-08 08:32:36 | サッカー(日本代表)
なでしこジャパンの不調とは違い、
ラ・マンガ国際大会では、U-23代表が輝いた。
もちろん対戦相手も、U-23なのだから、
結果をそのまま受け入れることはできないが、
それでも、過去にはこの年代でも勝てないことが多かった。
フィジカルで劣る日本は、もっと下の年代では優位でも、
上に行けば行くほど、勝てなくなるのが一般的だった。
それが少しずつ改善されてきており、
今回のラ・マンガ国際大会につながった。
この結果だけで、
なでしこのオリンピック出場権を失った原因とは言えないが、
やはり、若手の起用は必要とは思う。
特定の誰かということではなく、
やはり、若手とベテランの融合が必要なのは間違いないだろう。
逆に言えば、今回は負けてしまったフル代表も、
これからは立て直しが可能?という希望が持てる。
もちろん、戦術だったり、チームワークだったり、
いろいろな要素が絡み合うので、
簡単ではないと思う。
新しい監督がもし苦労した時に、
サッカー協会がどこまでフォローするのか?
どこまで本気で強化をするのか?
どこまで本気で我慢できるのか?
それが鍵だと思う。

3月2日(水)
4-0 vs U-23ノルウェー女子代表

3月4日(金)
2-0 vs U-23スウェーデン女子代表

3月6日(日)
1-0 vs U-23ドイツ女子代表

この大会、全て無失点で3連勝。
嬉しいお知らせだった。これからに期待したい。
すでにベテランの引退の噂が報道されている。
彼女たちは今回の戦犯ではなく、
これまでの十分な実績と貢献は輝きを失うことはない。
ご苦労さまと言いたい。

【U-23女子代表】なでしこジャパンに一縷の光を灯す猶本の躍動。最終予選裏のラ・マンガ国際大会で輝く

SOCCER DIGEST Web 3月8日(火)6時1分配信

なでしこジャパンに一縷の光を灯す猶本の躍動。最終予選裏のラ・マンガ国際大会で輝く
ラ・マンガでは全3試合に先発出場した猶本。攻守に存在感を見せつけた。(C) Getty Images

リオ五輪最終予選メンバーからの落選から一転、スペインの地で持ち味を発揮する。

 青々とした芝生に陽光が眩しく反射し、地中海からの強い海風が吹きつける。
 
 大阪でリオ五輪出場を懸けた最終予選が行なわれているなか、リゾート地として知られるスペイン・ムルシア州のラ・マンガでは、例年通り「ラ・マンガ国際大会」という女子サッカーのユース年代の国際大会が開催された。

 2月26日から3月2日に行なわれたこの大会で、U-23日本女子代表は輝きを放った。第1戦のノルウェー戦を4-0で制すと、続くスウェーデン戦は2-0、最終戦のドイツ戦には1-0で勝ち、3連勝を収めた。すべての試合で日本は相手の倍以上のシュートを放つなど結果だけでなく内容も伴った勝利だった。

 チームを率いたのは、U-20日本女子代表の指揮も執る高倉麻子監督。2年前のU-17女子ワールドカップで“でリトルなでしこ”を世界一に導いた智将は、短期間でチームにある共通意識を植え付けた。それが、一人ひとりが判断スピードを上げ、ピッチを広く使ってテンポよくパスを繋ぐこと。そこにリズムの変化と攻撃のギアチェンジを加え、相手を翻弄した。

 このチームでキャプテンを務めたのは、猶本光だ。

 猶本はリオ五輪最終予選の直前合宿に参加していたが、25日に発表された最終メンバー20人には入れず。しかし、直後にラ・マンガ国際大会への参加が決定し、悔しさは新たなモチベーションに変わった。

「海外の選手と対戦する感覚は、日本でプレーする時とはコンタクトの強さや足のリーチの長さ、スピード、裏に蹴って来るタイミングが違う。ラ・マンガに来て、国際経験を積めたことに感謝しています」

 今大会、猶本はボランチで全試合に先発し、攻守で躍動した。視野の広いボール捌きでゲームを組み立て、ノルウェー戦ではFW顔負けの飛び出しから先制ゴールも決めた。なかでも3戦目のドイツとの対戦には特別な思いで臨んだという。

「今回、ドイツは20歳以下のチームで来ていると聞きました。ドイツには20歳以下のワールドカップで負けているので、絶対に負けたくないんです」

 2012年に日本で行なわれたU-20女子ワールドカップ準決勝、スピード、パワー、ゲーム運び、すべてにおいて日本はドイツに圧倒され、0-3と文字通りの完敗を喫した。試合終了の笛が鳴ると、猶本はしばらく立ち上がれなかった。

「世界ってこういうものなんだ、と知りました。もっと上手くなりたいです」

 試合後に泣きはらした目で語ったそのあどけない表情は、3年の時を経て凛々しいリーダーの顔に変わっていた。今大会では体格差のあるドイツに対し、コンタクトプレーを恐れずに身体を張り、無失点勝利に貢献。90分間声を張ってチームを鼓舞し、守備をサボる味方には容赦なく喝を入れた。

持ち味の攻撃力に加え、粘り強い守備も身に付けつつある。成長著しい姿に、なでしこの未来を担う存在として期待したい。(C) Getty Images

「女子サッカーを盛り上げていくのは自分たち」

「才色兼備のサッカー選手」はメディアが放っておかず、サッカー以外の話題で注目されることも多い。しかし、本人はいたって硬派だ。サッカーに対するプロフェッショナルな姿勢は高倉監督も高く評価する。

 常に上を目指すブレない芯の強さがあるからこそ、なでしこジャパンで受けた刺激は自分を変えるきっかけになったという。初めて招集されたのは、2014年5月のアジアカップだった。

「なでしこジャパンの練習に参加して感じたのは、ピッチの真ん中に立つ選手は常に周りに要求しなければいけないということ。それができない理由は、自分がサッカーを分かっていないからだと感じました。それ以来、海外サッカーや動画を見て戦術的なことを学んでいます」

 元々、前線への飛び出しやミドルシュートを武器とする攻撃的なボランチだが、最近は守備で身体を張る場面も増えている。

「なでしこジャパンの選手はポジショニングやタイミングが上手なので常々見ていましたが、(リオ五輪予選直前の)沖縄合宿で、球際の守備も最低限できなければいけないと感じました」

 五輪予選はラ・マンガでの試合日と重なったため、しっかり映像を見られていないという。それでも第3戦の中国戦はホテルの部屋で、全員で応援した。予想もしなかった敗戦を彼女たちはどう感じたのだろうか。

「女子サッカーを盛り上げて来てくれた先輩方がいるなかで、オリンピックに行けないとなったら、世間的には応援されなくなるのではないかと……、その不安はもちろんあります。けれど、また盛り上げていくのは自分たちだと思っています。先輩たちが築き上げてきてくれたものに上積みするためにも、まずは自分がなでしこジャパンに入らないと話にならない。もっと成長したいです」

 大会中に、猶本は22歳の誕生日を迎えた。その貪欲な向上心が、彼女をどのように成長させていくのか楽しみだ。

 五輪予選敗退が決まった日本女子サッカー界は、大きな損失を被った。しかし、そんななかで今大会のU-23、そして猶本の活躍は、なでしこの未来に希望を抱かせてくれるものであった。

取材・文:松原 渓(スポーツライター)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする