音多歌樂箱 オタカラバコ・音楽療法の待合室

東信濃に生息する看護師×出前音楽療法士ハラサチコの覚書。

Violence by words

2007-07-23 23:56:35 | 申:Objection!
仕事が終わり、夫と某うどん店で待ち合わせて夕食をとりました。

席について食べていると、私たちのちょっと後ろに並んでいた
親子(成人男女と女児、たぶん未就学児)が会計を終え、女性が
女児に向かって強い口調でこう言いました。

「席どこにするの?早く決めてよ、(トレイが)重たいんだから!」

私も夫もその口調に違和感を覚え(二人とも手が止まりました)、
声のする方を見ると、うどんが乗ったトレイを持った母親が
女児にどの席にするか決めろと迫ってキレていました。
その子が悪ふざけしていたわけでも事前にゴネたわけでも何でもなく、
決めろと言われたなりに、戸惑いながらも席を選んでいたように
見えたのですが、母親はその後も不自然にキレ続け、
「いいかげんにしてよ!あんたの(うどん)ここに置くからね!」と
その女児のうどんを「食器返却口」に置き、自分の分を持って
トッピングコーナーに行ってしまいました。
他人から見て、不可思議で理不尽なやりとりだったのですが、
もっと不可解なのは同行の男性。
「どこに座るのか決めろ」と女児に指示する女性を嗜めるでもなく
食事中も、女性には饒舌でも女児には一切無言でした。うーん・・・
二人とも、女の子には関心がないの?
可愛くはないの?
公の場で子供を困らせて平気なの?

団体構成としては「見たところ親子」なのですが、女児の萎縮ぶりと
大人たちの振舞いを見て、たまらなく切ない気持ちになりました。
(「ぎ」から始まり「い」で終わる言葉が頭をよぎってしまった・・・)
それでもけなげに女性の後をついて歩く女児の将来を、赤の他人が
憂いてしまった晩御飯時。

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3 コメント

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う~ん、 (ドラ)
2007-07-24 06:16:44
ハラさんの子供ネタは描写がリアルで読んでいるとキュンとしてしまいます。
席を決めさせようとしたのがお母さんの愛情かしら?
そしてたまたまその時は機嫌が悪くてふだんはいっぱいその子に愛情を注いでいますように・・・
子供以上に子供な大人が本当に増えていますよね
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黙っていられなくて・・・ (崇詠)
2007-07-24 08:18:08
ついついコメントをしてしまいます。

 赤の他人が将来を憂いてしまう子どもに出会う場面は最近多いですな。一時期ブームにのってマスコミをにぎわした概念の一つ「アダルト・チルドレン」を思い出しました。
 投稿されたような場面を繰り返しながらその女児はACになっていってしまうんだろうね。
 その子の心の中に少しでも逃げ道が残っていることを祈るばかりです。
 今回の描写で言うと父親ではなく恋人と思しき男性の存在がよりいっそう女児を苦しくしているのですよ。ハラさんの洞察どうり「ぎ○○○い」と捉えるのが正当だと思います。しつけの場面には必ず叱り手と救い手の両方が存在しなくては不自然なのですよ。
 そう思いませんか?

 ・・・嗚呼・・・辛いよ現代社会の病理は・・・。
僕自身が本当に気をつけないといけないからね。
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心がチクチクしました (ハラサチコ@リカバリー中)
2007-07-26 18:31:49
ドラちゃん;

とにかく、空間の中で異質な光景だったのです。
(店がシーンとしたのよ。でも、当事者にはその空気が
あまり分からなかったみたい)
本当に、ドラちゃんの言うように「その時たまたま」で
あることを願ってしまいました。
あまりに傍若無人なのも困りますが、「大人を怒らせないように気を遣う子ども」というのもねぇ・・・


崇詠さま;

きっと何か書いてくれると思いました。
父から怒られても、母や祖父母が優しかったりして
クールダウン(&補修)する空間がひとつ屋根の下に
必ずあったものです。

女児を取り巻く大人たちのエゴで、彼女の成長発達が
妨げられることはないようにしてもらいたいですね。
(夫が「通報した方がいいんじゃない?」と何度も
私に尋ねたくらいなので、よほど異質だったんだと思う)
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