音多歌樂箱 オタカラバコ・音楽療法の待合室

東信濃に生息する看護師×出前音楽療法士ハラサチコの覚書。

強制労働省と呼んでみる

2007-09-11 19:40:07 | 申:Objection!
「家庭だんらん法」に言い換え指示=「残業代ゼロ法」で舛添厚労相 (時事通信) - goo ニュース

かの悪法、「ホワイトカラー・エクゼンプション法」を
ネーミングが悪いから「家族だんらん法」に言い換えようと
厚生労働大臣が言ったそうですね。

残業代が支払われないので帰宅時間が早くなる
→一家団欒の機会も時間も増える→めでたしめでたし。

こらっ、厚生労働大臣!本気でそうなると思ってるの?
ニュースで実際の発言を聞いたときは、軽い眩暈が起きました。

社会保険庁が総力をあげて隠蔽していた年金犯罪も
「7年経過したものに関しては、すでに時効効到達しており、
現在の法を犯してまでは追えない」と言っていましたが、
数日前に「草の根を分けて一人残らず見つけだし、
悪いことをした人には罰を受けてもらう」と意気込んでいたのは
戯言ですか?それともそんな正義が全く通らないと気付いて、
身の置き方を考えた結果の発言なんでしょうか。
厚生労働省が、国民に強制労働を強いて搾取する所だったとは・・・
うすうす気づいてはいましたが、大臣の発言で露呈した感じ。

・・・とまあ、管轄省庁が支離滅裂ところをあえて狙っているのかは
存じませんが、音楽療法士を何が何でも国家資格にしたい動きが
今年になって活発です。福祉領域で。

「国家資格にすれば、就職や賃金の問題は解決する」と、本気で
思っている方に申し上げます。
喜ばしいことなら、このような書き方はしません。
「資格化によってどこからかお金が出るかも知れない」という
希望的観測(泥舟)に乗るのは非常に危険であると考えます。

音楽療法士を目指す・もしくは興味がある方に申し上げます。
学校は増えたので選択の余地はありますが、教育に携わる者に
ついての研修や一定の基準などは現段階で何もありません。
そのため、学校によって教育の質にかなりバラツキがありますので
進学の折にはよくよく吟味されることをお薦めします。

そして、「国家資格になれば志望する学生が増える」と思っている
養成機関関係者の方に申し上げます。
資格は万能ではありません。まず学生にはそれを伝えて頂きたい。

・・・と、「名誉毀損にならない程度」で本音を言ってみました。

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2 コメント

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補足情報のつもり (宮さん)
2007-09-12 06:25:18
 現「厚生労働省」の前身である「厚生省」は第二次世界大戦中、かの悪法「治安維持法」を司っていた「内務省」だという話を聞いたことがあります。そう考えると今回の大臣の発言も予想できる範囲内です。
 しかし、「お金」って何のために使うようになったのかなぁ・・・最近はこの疑問で頭が一杯です。
 「厚生」と「労働」って「人にまつわる事柄」なんだよね。なんで『お金』の話をしているのかしら・・・?結局「世の中、金しだい」ってことだね。
 僕たちの先輩がこういう時代を築いてしまったんだから仕方ない・・・とは本当は言いたくないんだど、それが事実かもね。
 だけど、これから音楽療法の資格化の波にに乗って行こうとする人たちは、終身雇用制度の崩壊に始まり、ワーキングプア、ニート、貧富の拡大という社会情勢をしっかりとわきまえておいたほうがイイのよ。
 「資格は万能ではない」いい言葉だね。
言い換えれば「音楽療法は万能ではない」と言うことだよね。
 僕の周辺にも音楽療法に興味があるのです。と言う人が増えています。「興味を持つのは良いけれど学び方が難しい領域ですよ。」とアドバイスをしています。
 ハラさん、本音をありがとうm(_ _)m
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「預かりもの」という意識 (ハラサチコ@元講師)
2007-09-13 20:08:02
宮さん;

ほんと、腹立たしいね、一労働者として。
私たちの世代の給料から引かれている年金に関しても、
「ひょっとしてもう社保庁に現金は存在しないんじゃ
ないだろうか(使っちゃって)?」と思うくらい。
両親の年金は大丈夫かしら・・・
それに加えて大臣の脱力発言ではねぇ(^_^;)
残業がどういうときに発生するのかが分かる人に
替わってもらいたいよ。・・・と思っていたら、昨日の
一大事で、本当に政治に対しての信頼が崩れてしまい
どうしたものでしょう。
まあ、国政に限らず「あの組織」に対しても同様で、
資格更新を前に、この先の「あの組織」とのかかわり方を
本気で再考しているところです。
(更新手続きはするよ。まだ何も着手してないけど)

今週末は、佐久でよろしく(^_^)
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