都立高専交流委員会ブログ

都立高専と城南地域の中小企業(特に製造業)との交流・連係を図り、相互の利益と地域社会・地域経済の発展を目指します。

10月30日(日)  福島原発事故の徹底検証と、これからのテクノロジ-、技術者、ものづくりの課題

2011年10月19日 | Weblog
 
 ☆★☆☆ 都立高専交流委員会 よりのご案内 2011.10.19 ☆☆★☆
 
 
 一昨年、学校と共同で立ち上げた
 テクノシティ 城南 コミュニティカレッジ
 
 今回は、10月30日(日) 午後1時より
 産技祭(都立高専の文化祭)の 特別企画 となりました。
 
 早めにおいでになり
 学生の展示や研究室の見学などをしていただけばと思います。
  

 
   産技祭特別企画 / テクノシティ城南コミュニティカレッジ 第5講 
 
        福 島 原 発 事 故 の 徹 底 検 証 と
 
   これからのテクノロジ-、技術者、ものづくりの課題
 
■ 日 時  10月30日 (日) pm 1:00~pm 3:30
■ 会 場   東京都立産業技術高等専門学校 中央棟4階 合同講義室
      東京都品川区東大井1-10-40  TEL: 03-3471-6331
       http://www.metro-cit.ac.jp/information/map_shinagawa.html
 
 
■ 講 師  元東芝・原子炉格納容器設計技術者      後藤政志 氏
      同 上 / 沼津工業高等専門学校特任教授  渡辺敦雄 氏
 
■ 主 催  東京中小企業家同友会/大田支部
       東京都立産業技術高等専門学校
■ 後 援  大田区/品川区
 
■ 参加費  無 料
■ 参加お申込  下記にて、FAX送付を、お願い申し上げます。
       http://www.tokyo.doyu.jp/tokyo-doyu/flack/8011.pdf
 
  
 
       講 師 プ ロ フ ィ - ル
 
■ 後藤政志(ごとうまさし)氏 元東芝 原子炉格納容器設計技術者
 
 1949年生まれ。博士 (工学)。沼津工業高等専門学校 機械工学科卒
 1973年 広島大学工学部船舶工学科卒。三井海洋開発で海洋構造物設計に携わる。
 1989年(株)東芝入社 原子力プラント設計に従事する。2009年東芝退社。
 芝浦工業大学、國學院大學、早稲田大学・東京都市大学共同大学院非常勤講師。
 元 (財)安全保障貿易情報センタ- ABC兵器・ミサイル関連機器専門委員会委員長。
 共著に『徹底検証 21世紀の全技術』(藤原書店)、『福島原発事故はなぜ起きたか』
 (藤原書店)、『原発を終わらせる』(岩波書店) ほか。
 平成22年度まで、東京都立産業技術高等専門学校 非常勤講師。
 
 
■ 渡辺敦雄(わたなべあつお)氏 沼津工業高等専門学校特任教授
 
 博士 (工学)。技術士 (衛生工学)。
 1971年 東京大学工学部卒、 同年 東芝 原子力事業本部入社。福島第一原発3,5号機、
 女川原発1号機、浜岡原発1,2,3号機など、 原子炉の基本設計、 格納容器設計に携わる。
 火力事業部環境技術部長を経て、 2005年 沼津高専物質工学科 助教授、
 准教授 教授を経て現職。
 
 
 
 東日本大震災は、マグニチュ-ド9の地震、津波、原発事故が連鎖し、
 社会(企業、行政、政治)の機能不全を明るみにだすことにより、
 私達にかつてない衝撃を与えました。
 
 
     技術立国としての 立ち位置 と 志 を 守るために
 
 今回の原発事故、本当に不思議で、異常なのは
 「原発推進派」と言われる人々が、
 「こうすれば原発を推進できなくなる」ことを、繰り返し、やり続けてきたこと、
 しかも、今回の事故まで、それが、ほとんど許され続けてきたことです。
 
 今回の事故は、
 これまでの原発事故と情報隠蔽の集大成の 結末 に他なりません。
 
 第二次世界戦争後、わが国は、軍事大国 や 政治大国 の道を歩まず、
 経済立国=技術立国 の道を歩んでまいりました。
 
 核の「平和利用」も、
 この戦後日本の生き方のひとつではなかったのでしょうか?
 であれば、なぜ、(この技術が軍事機密となる)核兵器保有国と違った
 独自の管理システム、情報開示システムをつくらなかったのでしょうか?
 
 このこと抜きに、原子力プラントの
 途上国への輸出から生じる問題に対処できるのでしょうか?
 
 いくつもの「世界初」に挑戦し、
 これを成し遂げた「はやぶさ」が、わが国の技術力を示すものであれば
 原発事故やその対応の異常性もまた、わが国の現実です。
 
 国際環境が大きく変容する中、
 この異常性に、明確な終止符を打つこと抜きに、
 わが国の将来 は 開かれていかないでしょう。
 
 
     ものづくりの担い手 の 新しい共同作業 を! 
 
 講師の 後藤政志 氏が、
 今回の事故の直後から、連日のように発言を繰り返してきたのは
  
 (参議院行政監視委員会での後藤氏の参考人発言 は、下記に)
   http://www.youtube.com/watch?v=6EpNOeVkeEY
   http://www.youtube.com/watch?v=KcRV_0hnkOw&feature=related
  
 
 プラント設計技術者として、
 ものづくりの現場に根ざし、技術者のあり方を考え続けてきたことによるでしょう。
 
 現役時代の『転換期の技術者たち……企業内からの提言』では、
 池田諭のペンネ-ムで、造船と海洋構造物設計技術者の課題について論及
  http://www.bk1.jp/product/00604261
 
 
 今回の事故の直前に 出版された『徹底検証 21世紀の全技術』(藤原書店)では、
  http://www.bk1.jp/product/03336030
  
 第15章「頻発し巨大化する事故の恐怖」の「原発事故の恐怖」の項で
 「シビアアクシデントにおける究極の選択」としての
 「格納容器ベント」など、今回の事故に直結する課題に 論及されています。
 
 後藤政志氏が属する 技術者グル-プ が編集したこの著作は
 多くの技術者の議論野中から生み出されたもの、
 第8章「エネルギ-はどうなるか」では、5名の著者が「共著」されています。
 
 多くの 技術者 や ものづくりの担い手 の議論 と 共同作業、
 また、社会との対話のなかで、
 これからのテクノロジ-や技術者、ものづくりとその担い手のあり方を
 決していくことこそ、問われています。 
 
 
     原発事故の徹底検証から 次の課題 の明確化へ! 
 
 当日は、
 
 第1部で、後藤政志 氏を中心に、
 今回の事故の全体像、
 また、地震による配管破断、格納容器の破損や機能不全等
 どのような論点から今回の事故の検証を進めるべきかについて
 ご提示いただき
 
 第二部では、渡辺敦雄 氏を中心に
 わが国のエネルギ-政策の転換、今回の事故で問われる技術者のあり方
 危機管理体制の再構築、さらに、ものづくりの新視点 までの
 広範な問題提起をしていただく予定です。
 (渡辺氏よりは、すでに、大変内容の濃いレジメをいただいております。)
 
 さらに、会場よりのご意見をいただいて、議論を深めたいと思います。
 
 原発事故の本質 → これからの課題 までを扱う野心的な企画となりますので、
 メリハリをつけた運営をしていきたいと考えておりますので、
 
 多くの皆様に ご参画 いただきたく、ご案内を差し上げます。
 

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