明徳義塾高事件 日記で何を語ったか

ＨＰで彼は何を語ったか

＜明徳義塾高＞逮捕の高３生徒　日記に殺人予告する書き込み
※以下記事引用
高知県土佐市宇佐町、明徳義塾高校（吉田圭一校長）の竜（りゅう）国際キャンパスで、３年の男子生徒（１７）が同級生（１７）をナイフで刺して重傷を負わせた事件で、（中略）この生徒が自らのホームページでつづっている日記に、「本当に殺したい程ムカツクことがあった」「明日こそは殺そう」などと事件を予告する内容の書き込みをしていたことも判明。県警土佐署が動機などを調べている。
※引用ここまで

明徳義塾高校での殺人未遂事件。
少年が犯行予告日記を書いていたと報じられております。
私も彼の日記を読みましたので
軽く思ったことを引用交えお話します。

この学校では１年間留学する制度になっているらしく、
昨年、その留学中に起きたある事がきっかけで、
少年の心に変化が生じたと昨日
日テレ「今日の出来事」では話してました。
理由は自分と同じ日本人留学生に「詩」を盗み読みされた。
そこから彼の日記は変化し、やたらと「殺意」が目立つようになる。
と報道されている。そうだろうか？
私も日記を読んだ感想を述べたい。

※以下日記一部引用
2004/9/3 (Fri)
私はいつも冷静でいようとしています。
だけど、いつも冷静でいられる訳ではありません。
私は時々詩を書いたりするのですが、
その詩を載せてあるメモを勝手に盗み見られたのです。
そのメモだけではありません。ノートを全て。しかも日本人に。
詩を見られたことはいいのです。
ただ、プライベートを侵害された事は許せません。
その瞬間は殺したい衝動を抑えるのに必死でした。
首を絞めたい。首を絞めたい。血を見たい。
切り裂きたい。その悲鳴を聞いてみたい。
普段はこの衝動を抑えてあるのですが、
キレルとこの衝動が爆発します。
ヤバイですよね(苦笑
※引用ここまで

テレビの報道ではこの点を注視している。
人に対する殺意が芽生えたと取り上げている。
ただ、こういう衝動は、
文字にするとおぞましいと思うかもしれないが、
単に文章を書く上での誇張だろう。
続けてこの日彼はこうも言っている。

※以下日記一部引用
2004/9/3 (Fri)
人をコロさないためにも、どうにかしないといけません。
そして、その日本人達は流石にもう許せないので、
私の人生から消します。
強制帰国や退学などの手段を使って、
あの人達には消えて貰わなければなりません。
私は十分我慢した。
※引用ここまで

この時点で彼はまだ自分をコントロール出来ていたと
私は思っている。表現はきついがこれで消化させている。
そしてそれは犯行数日前まで出来ていたと日記から読み取れる。
自分の中で嫌なものを消化しようと努めていた。
恐らくこの程度の葛藤は日記を書く以前からあったと思う。
確かにここから彼の日記は
自分のプレッシャーの開放の場と変貌していった。
ただ、この日記を書くことで、
彼の"人への殺意"が増大したとは思わない。
今回の殺意までのプロセスと解く必要はない。
私は人を殺めることに興味を持つような、
異常な人間と彼を同列には出来ないと思う。
彼は自分の中で常に地震を起こし、
津波を発生させていた。だが低い防波堤を見つけてしまう。
それが被害者だった。それだけだと思う。

長くなるので続きは後ほど。


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