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日々の気になる出来事を私なりの切り口で動物たちに報道させます。
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既存メディアとブログの関係 その2

2005年05月20日 | THE NEWS[時事ネタ]
既存メディアとブログの関係その2になります。
この記事を書くきっかけとなったコラムはこちらです。

4月30日付けの日本経済新聞の朝刊社説コラム

ここに来て日経サンがこんな社説を打ち出すということは
よっぽどブログという存在に脅威を感じているんでしょうね。
私達の書くものが彼らいわく
「たわいない内容」
ならば、わざわざこんなコラム書く必要なんて無い。

でも、私はブログが既存のメディアを凌ぐ存在だとは
全く思っていません。
ブログがメディア界をリードする事なんて絶対無いです。
だってほとんどのブログの情報源は、
他のメディアから仕入れたものですし、
私だってほとんどの記事がそうです。
だからと言って新聞やテレビ等から流れる情報だけで良いとは思わない。
既存メディアから発される情報を受けて、
流されやすい世間の中で、自分はどう感じるのか。
それを示す場所が単にブログなだけでしょう。
で、たまたまそれを同じように感じる人が多ければ、
それは新たな世論となるかもしれない。
けれどもそれはその人たちの主観を述べているだけであって、
公のジャーナリストではないし、
事実を公平に報道しなければならないという
マスコミの立場とも意味が違うと思います。

ブログの記事が人に読まれることは避けることはできない。
でもだからって皆がみな人が読む事を意識し責任を感じて書いているなら
ブログの魅力なんてありません。
自分の感じたことを記事にする事は
匿名だろうが実名だろうが関係ないと思います。
ブログはそんな堅苦しいものじゃないと思います。
で、その意見が間違っていると感じる人が多いなら批判されるし
賛同してくれるならそういうコメントが返ってくる。
そういったコミュニケーションがブログの醍醐味だと思います。
様々な考え方があって、その中から
"受け取る側が磨かれていけば良い"
私はそう思います。
そしてそれが双方向時代の真の目的だと感じるのです。

結果複数のブログによりジャーナリズムが形成されたとしても、
それが必ずしも答えだとは限りません。
そして今までのような一方的なメディアの情報だけが
世論を形成する時代も違うと思います。

ではブログはメディアの中でどういった役割を持っているのでしょう。

毎日新聞サイトのITニュース特集「ネット時代のジャーナリズムとは何か」の
4月18日付け「ブログはジャーナリズムになりえるか」
において、ジャーナリストの佐々木俊尚氏はこのように述べている。
※以下記事より引用
ブログの記事ひとつひとつの力は、非常に弱い。ひとつのブログに書かれた一本の記事が、渾身の力を込めて書かれた新聞記事をファクトにおいて凌駕するというのは、きわめてまれだろう。だがその状況だけを持って、「しょせんはブログなんてジャーナリズムの域に達していない素人のメディアだ」とマスコミの側が反論するのは間違っているように思える。そして一方で、牧歌的なブログ理想論を唱える人たちが「これからはブログ発のジャーナリズムが現れる」「ブログのリテラシーが高まっていく」と主張していくのも、同様に正しくない。ブログがマスメディアを凌駕するというのは、そういうことではないと思う。
※引用ここまで

この意見に私は同意します。
佐々木氏は続けて
「これら一つ一つの記事がトラックバックなどで繋がることにより、
これまでの全国紙やテレビでは作れなかった新たな世論も生まれてくる。
その様態は広い意味でのジャーナリズムの一種ではなかろうか」
と分析されている。

私はこの"新たな世論"こそ、ブログの役割だと考えます。
そしてそれはこれまでと同様に、
既存のメディアが情報を発してこそ作り上げられるものであって、
ブログが作り上げるものとは少し意味合いが違います。

だからこそ今回の日経新聞のコラムのように、
一部の悪しきサイトの事だけを取り上げて
ブログ全体を一方的に非難する姿勢はおいおい違うだろうと。
そんな事だからまた「マスコミは云々ー」と議論が始まる。
ブログに触発され常識を外れる行為をする人間は
あなた方既存のメディアにだって毒されるでしょう。
ブログやネットだけ攻められるのはおかしい。
そして「余計な雑音の入るネットよりも、公平な新聞を読む方がいい」
と、自分達が攻められるであろう"新たな世論"を封じ込めようとしている。
これはこれからの双方向時代を歓迎していない証拠。
読者投稿欄なんて結局自分達の都合のいい投書しか載せない。
この時点で真の双方向時代なんて生まれるはずが無い。

今回の日経の社説のように新聞やテレビメディア側の一方的な考え方が、
<尼崎脱線事故>JR西社員への嫌がらせや暴力行為相次ぐ

このようなJRへの嫌がらせや古くは松本サリン事件のような
曲がった世論を作り出している事実を
彼らはいまだに分かっていないのだ。
いや、分かっていてもそれを隠し通すのである。

日経さんは焦らなくていいんですよ。
とって食おうなんて思っちゃいません。
そんな大それた事考えてブログ書いてる人なんてほんの一握りでしょう。
でも言いたい事は素直に言えるのがブログなんです。
自分達のやっている事は棚に上げて、
ブログ全体を「たわいないもの」と決め付けた今回のコラムは
許せないのでこうやって自分の率直な思いを書いているんです。
これがね、ちゃんと報道のあるべき姿勢をわきまえていてくれれば
こんな記事誰も書きませんよ。
こんな議論すら起こりませんよ。

あえて言おう、ブログは君達既存のマスコミを
正常な報道の原点に戻す役割も担っているのだと。
感謝されこそすれ批判される筋合いは無い!
あーあ言っちゃった・・・。

でもね、きっとカミーユも言うと思う・・・。
「そんな"マスコミ"修正してやる!」

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ま、こんな締め方は、
たわいない素人にしかできませんわなぁ。
※桂米朝師匠風に