嘘がばれた時の対処法

2010年11月29日 16時29分16秒 | B地点 おかか

 

 

おむさんである。
お気に入りのリュックに乗っている。
安らぎのひとときである……が、
今日も、おかか先生がやって来た ―― 。
「おい、スペースがちょっと空いてるな」

「でも狭いですからね。先生を乗せることはできませんよ」
「いやそうじゃないんだ。ゆうちゃんが乗りたいと言ってるんだよ」

「あ、ゆうちゃんだったら小さいから乗れますね」
「んじゃ、さっそく」

ひょい
「ちょ、ちょっと!? ゆうちゃんを乗せるんでしょ?」

「いや、実はな」
「リュックを温めておいてくれと、ゆうちゃんに頼まれたもんだから」

「えっ!?」
「ほ、ほんとかなあ……」

「ふふふ。ほんとだとも」
「……あっ」
「先生。ゆうちゃんが来ましたよ」

「な、何? ……まずいなあ」
「僕、さっきから聞いてたけど」
「おかか先生の言うことは、でたらめだよ」
「やっぱり! 先生! 嘘を吐きましたね!」
「ひどいじゃないですか! 何とか言ったらどうです!」

「ぐはーーーっ!」

がくっ

「いや、あの……オムイ外伝じゃないんですから」