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おむさんである。 |
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お気に入りのリュックに乗っている。 |
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安らぎのひとときである……が、 |
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今日も、おかか先生がやって来た ―― 。 |
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「おい、スペースがちょっと空いてるな」
「でも狭いですからね。先生を乗せることはできませんよ」 |
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「いやそうじゃないんだ。ゆうちゃんが乗りたいと言ってるんだよ」
「あ、ゆうちゃんだったら小さいから乗れますね」 |
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「んじゃ、さっそく」
ひょい |
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「ちょ、ちょっと!? ゆうちゃんを乗せるんでしょ?」
「いや、実はな」 |
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「リュックを温めておいてくれと、ゆうちゃんに頼まれたもんだから」
「えっ!?」 |
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「ほ、ほんとかなあ……」
「ふふふ。ほんとだとも」 |
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「……あっ」 |
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「先生。ゆうちゃんが来ましたよ」
「な、何? ……まずいなあ」 |
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「僕、さっきから聞いてたけど」 |
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「おかか先生の言うことは、でたらめだよ」 |
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「やっぱり! 先生! 嘘を吐きましたね!」 |
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「ひどいじゃないですか! 何とか言ったらどうです!」 |
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「ぐはーーーっ!」 |
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がくっ
「いや、あの……オムイ外伝じゃないんですから」 |