|
「僕たちの仲間を、あらためて紹介するよ」 |
|
← 「これが、ゆうちゃんだよ」 |
|
← 「これが、タキシード君だよ。ゆうちゃんに、よく似てるよね」 |
|
「タキシード君は、ゆうちゃんのお父さんだと思うんだ」 |
|
「僕は、そうだと思いたいんだよ」 |
|
「だって……僕は、僕自身のお父さんのこと、知らないから」 |
|
「お父さんがいたらいいな、って思うんだよ……」
しんみり |
|
「おいおい。お前には、この私がついてるじゃないか」 |
|
「私は、お前のことを、実の息子のように思っているよ」 |
|
「お前も、私のことを、実の父親だと思ってくれ」 |
|
「……おかか先生! あ、ありがとう!」 |
|
「では、さっそくだが」
ずい |
|
「親孝行をしてもらおうか」
ずずい |
|
「……はあ?」 |
|
「私を父親だと思うなら、親孝行をしたいだろ?」
「あ、いや、そ、それはそうですが……」 |
|
「ではリュックから降りてくれ。私を座らせてくれ」
「ちぇっ。やっぱり、そういうことですか」 |
|
「はいはい、わかりましたよ。リュックを譲ればいいんでしょ」 |
|
「そうこなくちゃ」 |
|
「ふっふっふ。持つべきものは息子だな」 |
|