実は涙もろいらしい

2008年06月15日 18時12分00秒 | G地点 ミーコ

 

 

「兄ちゃん 怖いよう」

「だ 大丈夫だ 俺がついてる」 

 

「わーっ 兄ちゃん 助けてーっ」

「弟に何をする やめてくれっ」 

  「頼む! 俺はどうなってもいい 弟だけは助けてくれ」 
 

「あらそう? じゃあ あんたを」

「ぎゃーっ」

「兄ちゃんを許してやって! 代わりに僕を!」 

  「……」 
 

「ふん も もういいわ しらけちゃったわよ」

「兄ちゃん 怪我はないかい」

「た 助かった……」 

  「……うっ」 

 

 「ううっ いじらしいのには 弱いのよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


後日譚 その二 ―― アンカからアンカーへ

2008年06月15日 13時48分00秒 | キジトラ兄弟保護中

 

  27日間仔猫達と文字通り寝起きを共にした二階の部屋を、整理し掃除した。

仔猫達を育てた「巣箱」も、「別荘第二号」も、解体した。
  これは、母から借りた電気アンカである。

何度も書いたが、熱すぎないようこれをボロ布でくるみ、更に、濡れないようにシートで包んで、「巣箱」の底部に設置したのである。(ひどく寒い日には、部屋全体の暖房用として温風ファンヒーターも併用した。)

なお、こういう器具を使って仔猫を保温するのならば、「熱すぎる/暑すぎる場合に仔猫が自力で這い出ることのできるスペースを確保しておく」のが重要である。
  まだまだ寒かった5月の半ばに仔猫達の命を救った立役者は、この電気アンカである。株式会社電響社ソフト電気あんか DSA-C206 よ、ありがとう。
  仔猫達が、それからどこへ行ったかというと、 実はまだ二階にいるのです。
……というのは勿論、例のネタに過ぎない。

仔猫達の命のリレー、バトンはアンカからアンカーに渡された。
彼等は、暖かい家庭に迎えられ、幸福に暮らしている。