意外な展開

2008年06月11日 16時28分00秒 | B地点 おむ

 

  「おかか先生、バレーボールしましょう! はい、サーブ!」 
  「え~? かったるいな~。……ほらよ、レシーブ」 
  「回転レシーブ!」 
  「トス!」 
  「アターック!」 
  「お~い審判、タイムアウトにしてくれ~。こんなヘビーな運動は年寄りにはきついよ~」 
  「あっ、本当だ! ほら 川を見てよ!」 

 

「こんなヘビーが!」 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


香り

2008年06月11日 16時16分00秒 | B地点 おかか



  「おかか先生 いいものを持ってきましたよ」

「マタタビかね いつもすまんな」
 

「いえ これです」

「ん?」

 

「むおっ? こ この香りは……!?」 

  「うおー! わかったー!」 
  あの子たちが使っていたジャラシだな!
いいものを持ってきてくれた ありがとよ」 
 

「あそこにいるおむも 昔はあの子たちのように
小さくて可愛かったんだろうな
……はて 妙だな おむのことが 急にひどく気になるぞ」 

  「ついさっき おむさんにも
このジャラシを披露したんですよ」 
 
「ああ それでか
おむの香りも混じってるんだな……」 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

いつまでも忘れない

2008年06月11日 15時46分00秒 | B地点 おむ

 

  「おむさん、キジトラ兄弟が使ってたジャラシを持ってきたよ。」

「わーっ! 見せて、嗅がせて、遊ばせてーっ!」 
  「いますぐ行くよ。」 
  「それっ。」 
  「うわー、本当だ! あの子たちの香りがするよ♪」 
  「……。」 
  「……どうしたの、おむさん?」 
  「死んじゃったナクちゃんのこと、思い出しちゃった。」 
  「……そうか。おむさん、ごめんね。」

「ううん、いいんだよ。」