去年と同じ 2008年04月02日 17時10分00秒 | B地点 おかか 覚えているか 去年の今頃もここで会ったな(2007年04月09日参照) あの時も花が散っていたっけ では「花道」を通ってねぐらに帰るか 桜の花びらのベッドで眠ろう ふふ じゃあ、またな
舌に花弁 2008年04月02日 16時43分00秒 | B地点 おかか おう若造、よく来たな 花はもうどんどん散っているぞ 花の命は短くて、と言ったのは林芙美子だったか しかし考えてみれば、森羅万象ことごとく「花」だ そう、すべてが儚い 私も長く生きてきた 牙も抜けてしまったし、後どれだけ生きられるか しかしな、長いようで短かった あっという間だったよ ま、ついてこい 一杯つきあえ 酒ではなくて、水だがな お前のような若造は、花筏という風流な言葉など知るまいな どれ、冷たいところをキューッと一口 ……むッ!? 川面を流れる花弁が、舌に触れる、 その刹那の驚き、一瞬の喜び 人生は、その一刹那と同じだ ほんの一瞬だよ はかりしれないほど豊かな一瞬だよ
散る 2008年04月02日 16時15分00秒 | B地点 おかか やはり牙が抜けちゃってるね。 いまや桜は散りつつある。 おそらくは君の人生も……。 ―― なあに。 ―― どうってことはない。 ―― 深刻に考えることもない。 ―― ただ生きるだけだよ。 ―― 食べて、遊んで、恋して、苦しんで、眠って。それだけだよ。