釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

岩手の2つのニュース記事

2013-06-30 19:19:52 | 自然
朝から晴れていたが、西を見ると愛染山は雲で隠れていた。日中も青空が広がり、気温は24~25度くらいまで上がったようだ。しかし、一日ほとんど外へ出ず、屋内で過ごしたので、半袖だと少し寒く感じられ、ベストを着てしまった。コーヒーもよく飲むが、葛湯やしょうが湯もお茶代わりによく飲む。葛湯のせいなのか、朝起きがけに少し鼻水が出始めていてもすぐに治まってしまう。それだけではなく、皮膚のアレルギー的な炎症もなくなってしまった。葛根湯は葛の根の湯と書く。風邪などの漢方薬として使われている。炎症を抑える働きがあるのだろう。いずれも1年を通して飲むことが出来る。昨日の読売の記事を見ると、大阪大学などの研究チームが加齢による免疫力低下の予防や治療につながる可能性がある蛋白質を発見したそうだ。マウスの造血幹細胞では加齢とともに「Satb1」という蛋白質が減少することが分かった。チームは人の20代に相当するマウスの造血幹細胞で遺伝子操作を行なうことで、この蛋白質を通常の20~10倍作ることが出来た。免疫を担うリンパ球は約100倍に増えたそうだ。免疫力が強化されれば、癌の発生や感染の発症を抑えることに繋がる。人での応用にはまだ時間がかかるだろうが、免疫力の低下した病気に光明をもたらすかも知れない。 地元紙の岩手日報を見ると、釜石市の北に隣接する大槌町で、甚大な被害を受けた中心市街地、町方地区を対象とした土地区画整理事業の安全祈願祭が昨日行なわれたようだ。事業費は60億円で、盛り土の高さは平均2.2mだと言う。大槌町の市街地は低地が広がり、かなりの被害を受けた。盛り土がされた後、災害公営住宅300戸を含む計900戸の住宅建設を想定しており、同地区の人口は震災前の半分以下になる。かさ上げが時とともに減少している釜石に比べれば高いが、同規模の津波が襲って来た場合に耐えられるのだろうか。盛り土は埋め立てと同じように地震で液状化現象を起こさないだろうか。大槌町は被害範囲が広いので、盛り土をして、市街地を確保するしかないのかも知れないが、だとすれば、今少し盛り土の高さを高くする必要があるように思う。液状化対策もとられているのかはっきりしない。不安の残る中途半端な対策のように思えてならない。同じ岩手日報では、岩手県の最北になる久慈市の小袖漁港の海女の記事が出ていた。現在放映中のNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地になる。そのため、小袖海女センターでは9月まで見学の予約が埋まってしまっていると言う。小袖北限の海女の会で活動する現役海女は約20人で、高校生海女クラブの手も借りなければならない。以前は各地で海女漁が行なわれていたが、今では海女の素潜り漁も限られたところでしか見られなくなった。三陸のリアス式海岸の海はダイビングの人たちにも人気があるほどとてもきれいだ。ダイビングをやっていた同僚の話では、海の中にも四季があると言う。季節毎に海の中の景色が変わるそうだ。海や山は自然に溢れているが、一つ間違えば、人の命を奪う元凶にもなる。人の側で備えを怠らないようにするしかないだろう。
庭で咲いている山紫陽花