釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

恐竜たちのいた日本列島は・・・

2013-06-25 19:20:53 | 歴史
今日も昨日に続いて朝からよく晴れた日になった。日中の気温は26度まで上がった。日陰にいるといい風が吹き、今程度であれば凌ぎやすい。昼休みに日射しの中を歩いていると汗が滲んで来た。そんな中でも近くからはウグイスの声が聞こえて来る。後一月もすればさらに暑い夏になってしまうだろう。既に通勤途中のあちこちで夏の花である立葵の花を見るようになった。庭の幾種類かの百合たちも蕾を大きく膨らませて来た。空には積乱雲も見られるようになった。昨夜半には家の近くの小高い山の上に月が輝き、開けた窓から気持ちのいい風が吹き込んで来た。黒い山のシルエットを見ていて、また、生家の縁側で見た月を思い出した。生家の近くにもやはり小高い山があった。 福井県勝山市で2008年に1億2千万年前の地層から恐竜の爪の化石が発掘され、このほど福井県立恐竜博物館の発掘チームによって、この化石が、ダチョウ型恐竜「オルニトミモサウルス類」の指先の骨であることが発表された。日本列島は2000万年前にユーラシア大陸から分離された。従って、この化石はまだ日本列島が大陸の一部であったころに闊歩していた恐竜の化石だ。同じ化石は既に群馬県神流町や熊本県御船町でも見つかっている。長い首、発達した長い後脚を持ったオルニトミモサウルス類は雑食性で、時速70km以上で走ることが出来た。より大型の肉食恐竜から逃げるために進化した。日本列島でこれまでに発見された最も古い地層は2010年に発掘された茨城県常陸太田市長谷町の茂宮川の最上流部にある地層で、5億1100万年前のものだ。7000万年前にインド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートが衝突して現在のエベレストが出来た。インドとオーストラリアは一つの大陸であった。インドはユーラシア大陸とは分離されていた。当時インド・オーストラリアプレートは年間15cmと言う早いスピードで北上し、ユーラシアプレートの下に潜り込むような形で衝突した。この際、海底が持ち上げられて、エベレストが形成された。エベレスト山頂からは現在、その海底にあった生物の化石が発見されている。オルニトミモサウルス類が闊歩した時代や茨城県で発見された地層の時代には、従って、インドはまだユーラシア大陸とは離れていた。逆に、日本列島はユーラシア大陸の一部であった。
通勤路で見た立葵