釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

釜石の気候

2013-06-27 19:11:52 | 自然
一日曇天が続き、気温は22度までしか上がらなかった。おかげで、暑さを感じないで済んだ。風も気持ちよく感じられた。しかし、夕方には山背が流れて、半袖だと少し肌寒くさえ感じた。昼休みに釜石駅周辺を見て回ると、まだツツジが咲いているところもあり、浜茄子の赤い花も咲いていた。個人の家の庭先ではラベンダーの咲いているのを見かけた。曇っているせいか、今日はウグイスの声が聞こえてこない。職場の裏山もすっかり緑に変わり、花が見られなくなってしまった。山裾だけには、昇藤と蛍袋が咲いている。昇藤は大正時代に日本へ入って来たが、蛍袋は古くから日本の山間部で見られていた。 今日の読売のニュース記事に北海道のヒグマが増えている、と出ていた。最大で6500頭と推計され、宗谷と道東で半分を占める。ハンターが減少していることも増加に影響しているようだ。ただ「人目を気にしないで民家の近くまで出没する『新世代ベアーズ』の増加」で、一層、増加しているように見えているのかもしれない、ということだ。10年以上北海道の道東に住んでいたので、こうしたヒグマの記事を見ると、懐かしく感じる。石狩浜では浜茄子の花が見ごろになったようだ。阿寒湖周辺には新しいリゾートホテルも建設されることになった。岩手も四国4県を合わせた広さがあるので、確かに広く、北上川沿い以外は集落と集落の間隔があり、北海道と似た感じがある。しかし、北海道は集落と集落の間隔だけでなく、田園地帯では、家と家の間隔がかなりある。孤立した家が散在する。学校から帰った子供たちにとって、隣家へ行くのさえ困難だ。結果として、子供たちは日常の大部分を家族とだけ接することになる。北海道へ移住して3世代目になる人たちが、移住元の方言をそのまま使っている場面に何度も出会った。岩手や徳島の言葉も聞いたことがある。岩手同様に自然が大きく広がるが、その自然は雄大さが特徴で、自然の豊かさでは岩手の方が上回っているように思う。寒さが厳しいので、動植物もそれに耐えられる限られた種類しか育たない。関東と北海道の間にある東北の、その東北のまた中間にある岩手が気候的にも動植物の生育には一番適しているように感じる。夏は暑すぎず、冬も寒すぎない。温暖な気温が長く続くので、あれだけ豊富な植物が育つのだろう。ほぼ同じ緯度にある秋田となると、日本海側になるため、冬の雪が多くなる。釜石は沿岸に暖流も流れて来るため、冬は県内でも内陸ほどには気温が下がらない。長く住んだ北海道や生まれ育った四国を思うと、尚、釜石の気候の良さを強く感じる。
個人の家の庭先で見かけたラベンダー