釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

花巻からの帰路

2013-06-08 19:42:39 | 文化
今日も山背が流れる日で、凌ぎやすい日だった。昼過ぎに新花巻駅に着く娘を迎えるため、車で出かけた。遠野を過ぎると雨が降って来た。しかし、新しく開通した宮守ICから自動車道に入り、東和IC で降りると、日が射しており、花巻は晴れていた。JR新花巻駅の前は石南花がたくさん咲いていた。帰路は娘の話を聞きながら、道路脇の花たちを眺めていた。やはり、東和と遠野の間でやや強い雨が降って来た。娘の希望でまた道の駅「風の丘」に立寄った。「復興」を名目にした出店が並んでいる。少なくはなったがまだいくつか山野草が出ていた。娘は食材を買い込んでいた。遠野バイパス沿いの店で衣類を買いたい、と言うので駐車場に車を止めて待っていた。なかなか出て来ないので車から出て、近くを歩いてみた。高清水高原に日が射し、山の緑がきれいだ。道路の向の水田の畦道に黄菖蒲が咲いているのが目に入った。道路を渡り、その畦道へ入って行った。黄菖蒲に近づいてみると、その傍らに番のカルガモがいた。近くには菖蒲も咲いている。畦道を抜けた先にもいくつか花が咲いていた。そちらに向かおうとすると、おばあさんがいたので、軽く挨拶をすると、声をかけられた。以前にはもっとたくさんの菖蒲を植えていたそうだ。少し離れたところにも菖蒲が咲いているので、それを見て欲しい、と言われた。案内されるままに付いて行くと、大きな菖蒲が咲いていた。85歳になられるそうだが、とてもその年齢には思えない。10歳は若く見える。身体の動きも若々しい。実名が「アヤメ」だそうで、そのためなのか菖蒲をたくさん植えられていた。実家でも子供の頃菖蒲がたくさん咲いていたそうだ。次々に話が続き、こちも娘のことが心配になり、申し訳なかったが、話を終わらせていただき、駐車場へ戻った。ちょうど娘も店から出て、こちらを探しているところだった。再び車に乗り、釜石に向かう。遠野の道路からはニセアカシアと菖蒲がよく目に入る。菖蒲は釜石よりたくさん植えられている。やはり遠野は市全体が田園風景を大切にしているように見える。日がずいぶん長くなって、釜石へ着くともう午後の6時を過ぎていたが、明るく、そんな時間だとは思っていなかった。昨晩はあまり十分睡眠がとれていなかった娘は途中車の中で気持よく寝ていたようだ。
JR新花巻駅前の石南花

遠野高清水高原

カルガモと黄菖蒲

花巻の温泉の常連でもある「アヤメ」さん