釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

韓国の自然風景

2013-06-12 19:29:05 | 自然
今朝は内陸方向を見ると、空を雲が覆い、愛染山は見ることが出来なかった。曇天の一日で、気温も21度までしか上がらない。西日本ではもう30度の真夏日になっている。岩手県内でも内陸は5度ほど高く、山背のおかげで沿岸部は凌ぎやすい。我が家の庭ではツツジがたくさん蕾を出して来た。梅花空木が咲き、紫蘭や朱鷺草も咲いて来た。何種類かの百合たちも蕾を少しずつ膨らませて来ている。以前は花などほとんど興味がなく、まして、自分で育てるなどとは夢にも思わなかった。歳のせいもあるだろうが、やはり、何と言っても、この岩手の風土に大いに影響されたように思う。特に、山野草との出会いが花を育てるところまで導いてくれた。近代以後の外来種の花にはあまり興味がない。古来から日本の風土に合った原種の花に強く惹かれる。 以前にも書いたが、子供の頃の数少ない娯楽の一つが映画であった。その後も学校の試験が終わる度に見るようになった。残念ながら釜石では近くに映画館がないため、DVDを借りて見るしかない。最近は韓国の歴史物を見ることが多くなった。もともと韓国の言葉に閉口するところがあった。耳に何となく不快感を感じてしまう。全くの感じ方の問題なのだが。しかし、映画は必ず原語で聞くことにしているので、韓国の歴史物も原語で見て来た。不思議なもので、気が付くと、韓国語への不快感がいつの間にか消えていた。中国の映画もそうだが、歴史物の映画ではロケ地はその国の現代の建物や舗装道路のあるところは避けられている。自然に近い風景や歴史的な建物が登場する。そして、その自然に近い風景にとても興味が惹かれる。韓国の自然風景は日本の風景にとてもよく似ている。山の木の種類も中国よりはるかに日本に近い。時には、日本で撮影しているような錯覚すら覚えてしまう。俳優たちの個性もすばらしいと思う。先日、釜石へ戻った娘も、そばで見ていて、たちまち虜になってしまった。登場する、言ってみれば「悪役」の中心人物の個性的な表情に惹かれたようだ。もともと韓国のTV用の歴史ドラマとして製作されており、連続ドラマとして何話にも分かれている。先日の土曜日には20代以来はじめて24時間睡眠をとることなく、見続けてしまった。普段であれば決してそんなことはしないだろうが、家に娘がいると言う気持ちが、自分にそんなことを許したのかも知れない。また、徹夜をしようなどとは全く考えてもいなかった。ただ、その後の展開にのみ惹かれて、結果的に夜を明かしてしまった。日曜日は、娘はイベントで出かけるため、出かける前に、「今日は車の運転をしないでね」と一言釘を刺された。自分でもこの年齢でよく徹夜が出来たものだと、妙に感心してしまった。この映画でも登場する風景場面がとても日本の風景に似ていた。水田に実る稲穂の風景までよく似ていた。そうした自然風景を見ているうちに、韓国の山野草にはどんな花があるのだろう、と気になって来た。考えてみれば、日本列島は本来ユーラシア大陸から分離したのだから、韓国辺りの風土と似ていてもおかしくはない。植物も当然類似のものが生育しているだろう。
咲いて来た庭の早池峰薄雪草