釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

今夕は「釜石よいさ」

2010-08-07 08:48:07 | 文化
毎週土曜日は個人的にゴミ出しの日と決めている。犬たちの面倒を見た後、このゴミ出しをやると今朝はもう汗びっしょりである。今日の予想最高気温は32度となっている。この暑いのに今夕は「釜石よいさ」がある。職場が参加するので動員されてしまった。今回で3度目だが前の2回はこれほど暑くなかった。「釜石よいさ」は形を変えた街ぐるみの盆踊りということなのだろう。昔から地方では地域毎に盆踊りが行われていたが、徐々に参加者が少なくなり、維持できなくなり、札幌の「よさこい祭り」のような若者による祭典に触発されて、全国で街を上げての祭典が広がっていった。子供たちが小学校の頃、家人と子供たちが札幌のよさこいに参加した。チーム毎に踊りと衣装を毎年創作し、そのお披露目がよさこいに当たる。各チームは取り組みも真剣で若者も積極的に参加する。どのチームも見せ所を持っていて、観客も十分楽しむことが出来る。しかし、これはあくまで伝統のない地方都市の再生をかけた取り組みのように思えた。釜石のよいさはその点では遠野祭りほどの伝統様式はなく、札幌のよさこいほどの個人の活力を見出せない。釜石は自然がすばらしいが、文化は製鉄の亡霊がさまよい、すべてが中途半端に見える。


金糸梅(きんしばい) 黄色い雄しべが金糸、花弁が梅の花に似ていることから付いた名