まずは13日に続き、14日の6年生の特別授業を紹介します。江戸東京博物館スタッフの方による「歌舞伎の鳴物」に焦点を当てた教育プログラムでした。
江戸東京博物館は今年の4月から大規模改修工事のために休館となり、それが数年間続くのだそうです。子どもたちを呼べないため、逆にスタッフが学校へ出向いていこうという事業が始まりました。
たまたまなのですが、この事業のトップバッター第1回目が大谷田小の6年生となりました。13日が30年間続いてきたキャラバンの最後であったのに対し、14日はスタート。不思議な巡り合わせです。
日本の伝統文化の1つ歌舞伎に着目し、さらにその中の鳴り物、音響効果を焦点化したプログラムでした。実際の歌舞伎の舞台で使われている本物を目にし実際に触ったり音を出したりする体験型の学習でした。打楽器や管楽器のような物もありましたが、それらはすべて音楽を奏でるのではなく、音を出し何かを表すという目的で使われることを教わりました。
例えば、大太鼓をたたき、強い風が吹く様子や、川や波の水の音を表したり、銅鑼を静かにたたいて、しんしんと雪の降る情景を表現したり、小さな金属をたたいて虫の鳴き声を表したり、大きさの異なる木魚をたたいて、愉快な様子を表したり、二枚貝をこすって蛙の鳴き声を表したり、小さな笛を吹いて幽霊の登場や、赤ちゃんが泣く様子を表したり、油紙の団扇に付いたたくさんのビーズを揺らして雨音を表したり。どれも人々の工夫であり、子どもたちの想像力をかき立てる物でした。
伝統文化・芸能ということではもう1つ、今日15日も特別授業がありました。4年生の学習です。大谷田小に落語家と曲芸師の方が3人来て、落語やこま回しの芸を披露してくれました。これは東京都が企画する「子どもたちを笑顔にするプロジェクト」の一環でした。
4年生は国語の授業で落語「ぞろぞろ」の学習をしてきましたので、ぜひ、プロの噺家の方に来ていただき、子どもたちに本物の落語を聞かせたいと願い、手を挙げたところ実現した授業でした。
落語に登場する複数の人物をたった一人で演じるポイントを教わりながら実際の落語を目にし子どもたちは感激していました。
学校公開最終日の今日は、保護者の皆さんを対象に講演会も行いました。10ヶ月程前から保護者の皆さんにアンケートを取りながら準備をし、今日にこぎつけました。長年、子どもたちや保護者に寄り添い関わって相談を受けてこられた統括スクールカウンセラーが講師でした。
「思春期を迎えるにあたっての心構え」という演目で次のような柱で講演いただきました。
・子どもの発達段階と思春期の特徴
・思春期の親子関係と反抗期
・子どもの発表段階に応じた関わりのポイント
親として子どもとどう関わっていけば良いのか、大変に分かりやすいお話で、皆さんの不安が薄まる、ちょっと安心できる、心構えのできる内容でした。
11日からの5日間、大谷田小の保護者の皆さんをはじめ、未就学児の保護者の皆さん、地域の皆さんに、学校の様子を見ていただくことができました。たくさんの保護者の皆さんに受付にご協力いただきました。また、来校時の検温や健康状況等の提示にもご理解・ご協力いただきました。おかげさまで、大きな混乱もなく安全に公開週間を終えることができました。心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
教育活動のさらなる充実や次回の公開に向けて、お気付きのことはどうぞお寄せください。
【校長:菅原】
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