大倉草紙

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【兵庫】 イートン・カレッジ/ダーラム大学所蔵 古代エジプトの美展 (大丸ミュージアムKOBE)

2008年09月27日 22時51分37秒 | 美術館・博物館・記念館・資料館
本日の行程:(阪神・三宮駅) → 【コロー 光と追憶の変奏曲(神戸市立博物館)】【イートン・カレッジ/ダーラム大学所蔵 古代エジプトの美展(大丸ミュージアムKOBE)】 → (阪神・元町駅~岩屋駅) → 【シャガール展 色彩の詩人(兵庫県立美術館)】


          
   

大丸ミュージアムKOBEで、来月5日まで、「イートン・カレッジ/ダーラム大学所蔵 古代エジプトの美展」が開かれている。

入ってすぐのパネルには、「古代エジプトには、『芸術家』や『美術』という単語はなく、『ヘムウト=技術』という言葉がそれにあたるものでした」と書いてあった。
目的を志向するだけでなく、美を極めたヘウムトの産物が展示されている。

エジプトだから猫と出会えないわけはない、と期待して出かけた。
果たして、「猫のミイラ用容器」「奉納用猫」「猫と子猫の指輪」「猫の護符」、と並んでいる。
「猫のミイラ用容器」の猫は、細面で脚も尻尾も長い。
猫もミイラにするなんて、びっくりした。
順路に従って進むと、容器ではなくて、本物の犬のミイラやハヤブサのミイラも展示されている。
装飾として、また護符として、動物の形は多く用いられている。
猫だけでなく、牛、ヒヒ、マングース、ハリネズミ、サルなどを模ったものがあった。

エジプトの神々については、「ラー」「イシス」と出てくると、ドラクエであったなあと思うくらいで、ほとんど何も知らないのだけれど、ちゃんと知っていたら面白いんだろうなあ。
ヒエログリフも読むことができたら楽しいんだろうなあ、と思えばきりがない。

人間のミイラや、ミイラにする際に摘出した内臓を入れるカノポス容器も展示されていた。
ミイラは、細く、小さい。
目の前にミイラがあると、とても不思議な感じがする。
古代エジプト人の死生観が、頭でなくて、感覚的に分かったような気がした。

我が家の猫は、鉤尻尾。
ミイラ容器を作るのは難しいだろうな。
そんなことを考えていたら、「私、まだまだ生きてるから」と文句を言いたそうな目で見てきた。
鉤尻尾の猫は、その尾で幸福を引っ掛けてきてくれるという。
長生きしてちょうだい。


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