大倉草紙

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【京都】 嵐山の鵜飼

2008年09月15日 23時31分22秒 | 祭り・催し
   
   

今年の嵐山の鵜飼は、きょうが最終日。
お天気が心配だったが、出かけてみた。


   

屋形船は、岸を離れると、大堰川の上流へ向かう。
約10艘の屋形船が、川の流れに沿って一直線に並び、鵜飼の船を待つ。
鵜飼の船は2艘あり、見物客が乗る屋形船の前を1往復する。
次に、屋形船は、川を堰き止めている杭に沿って一列に並ぶ。
ここでも、鵜飼の船は屋形船の前を一往復する。
このように、見物客は、合計4度、鵜飼の様子を楽しむことができる。


   
   
   

ひとりの鵜匠が操る鵜は6羽。
嵐山の鵜飼で使われる鵜は全部で19羽いるそうだ。
どの鵜も、感心するほどに働き者である。
たまに、まるで綱から逃れようとしているように、バタバタと泳いでいる鵜の姿も見かけたが、すぐに水の中へ潜っていく。
プカプカと水に浮いているだけの鵜はいない。

幸い、魚を捕らえた鵜を何度か見ることができた。
鵜匠は、魚を飲み込んだ鵜をすぐさま船上に持ち上げ、鮮やかな手つきで魚を吐き出させる。
見事としか言いようがない。
魚を飲み込んだ鵜をどうやって見分けるのか、不思議でならなかった。
あとで鵜匠にお尋ねしたところ、快く答えていただいた。
魚を飲み込んだ鵜は、魚を奥に入れようとして顔を上に向けるから判別できるのだそうだ。
なるほど、と思うが、その判別はプロにしかできないのだろう。
獲れた魚は、鵜の餌になるらしい。

船は、小1時間で岸に戻る。
鵜飼の船も去っていく。
船に乗せられた鵜は、船首に集まって、みんな嘴を同じ方向へ向けている。
愛らしい。


   

ありがたいことに、鵜匠が、鵜の写真を撮って下さった。
鵜は、外観では、雌雄の区別がつかないという。
明日からは、水槽の中で暮らすそうだ。


   

帰り途、川岸で、猫を3匹見かける。
随分と、ふくよかな猫だ。
渡月橋北詰から川沿いを西へ向かったこの辺りは、京都吉兆嵐山本店をはじめ、名高い料亭が軒を連ねる。
さだめし、舌の肥えた猫ちゃんなのだろう。


今日の歩数:5,377歩