回覧板

ひとり考え続けていることを公開しています。また、文学的な作品もあります。

[ツイッター詩117] (10月詩)

2021年10月10日 | ツイッター詩
 [ツイッター詩117] (10月詩)



夜の深みに黒が濃くなる
ありのままにも願望にも(リアリズムにもロマン主義にも)
遙か遠く
あるいは ただ深く沈んで
傷ついた言葉は喩となり
ひとり ひとり
〈みらい〉に向かう

大空が相変わらず
曇ったままや大荒れでも
重たくのしかかってきても
確実に
下りて行く〈みらい〉の感じがする

夜の闇の中
はがれた花弁の〈みらい〉が
〈み〉〈ら〉〈い〉となり
ひらひらと
〈ら〉〈い〉〈み〉 〈らいみ〉になったり
〈み〉〈い〉〈ら〉 〈みいら〉になったりしながら
ひらひら ひらひら
フォーメーションをくり返す
言葉の喩が下って行く

(ほんとうは
フォーメーションとかではなく
言葉の喩が着地する
場が問題なんだ
登場人物と語り手と作者と・・・・・・
と静かに思う)

いつものように
朝のまぶしい階段を上っていく
夜露がうっすらと言葉に残っている
《み ら い》

最新の画像もっと見る

コメントを投稿