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詩『言葉の街から』 対話シリーズ 3016-3019

2022年03月06日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



3016
以前はぼんやりと見ることはあっても
触手を引っ込めて
人を気にも留めることなく歩いていた(時が動いている)



3017
今 横断歩道を渡っている
今 今 今
今 商店街を抜けていく(時の岩盤が崩れ続ける)



3018
ぼくの触手がふるえている
見えない空気に
少し病的に構えている (今)



3019
ひび割れた時間と張り詰めた通り
あの丘を
手前でゆるやかに耐えている (今)


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