詩『言葉の街から』 対話シリーズ
6600
わからなくても手足も口も動き続ける
大きな支障はないけれど
どこか曇り空の下にいるようで
6601
〈わからない〉には 相手と共に
手足を踏み入れる自分の有り様も
左右している感じがあり
6602
行ったり来たりして手足を動かしている
そのうちに いき詰まりから すうっと
〈わからない〉が解(ほど)けて〈わかる〉ようになっていることもある
6603
〈わかる〉ということは
ぱあっと開けて
海が見える そんな気がする
6604
外見(そとみ)からは たったそれだけのことに
十年も二十年もかかるのか
と見えてしまうかもしれない
6600
わからなくても手足も口も動き続ける
大きな支障はないけれど
どこか曇り空の下にいるようで
6601
〈わからない〉には 相手と共に
手足を踏み入れる自分の有り様も
左右している感じがあり
6602
行ったり来たりして手足を動かしている
そのうちに いき詰まりから すうっと
〈わからない〉が解(ほど)けて〈わかる〉ようになっていることもある
6603
〈わかる〉ということは
ぱあっと開けて
海が見える そんな気がする
6604
外見(そとみ)からは たったそれだけのことに
十年も二十年もかかるのか
と見えてしまうかもしれない