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詩『言葉の街から』 対話シリーズ 6600-6604

2024年08月16日 | 詩『言葉の街から』
詩『言葉の街から』 対話シリーズ



6600
わからなくても手足も口も動き続ける
大きな支障はないけれど
どこか曇り空の下にいるようで



6601
〈わからない〉には 相手と共に
手足を踏み入れる自分の有り様も
左右している感じがあり



6602
行ったり来たりして手足を動かしている
そのうちに いき詰まりから すうっと
〈わからない〉が解(ほど)けて〈わかる〉ようになっていることもある



6603
〈わかる〉ということは
ぱあっと開けて
海が見える そんな気がする



6604
外見(そとみ)からは たったそれだけのことに
十年も二十年もかかるのか
と見えてしまうかもしれない