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ひとり考え続けていることを公開しています。また、文学的な作品もあります。

最近のツイートや覚書など2024年2月 ①

2024年03月07日 | 覚書
 最近のツイートや覚書など2024年2月 ①


2024/02/01
晩白柚の「ザボン漬け」は、十年ほど前に2回作ったことがある。煮崩れしてかうまくいかなかったと思う。晩白柚の実がうまくならなかったせいもあるけど、それで以後作らなかった。久しぶりに立派な実が4個なったので、1月に1個から「ザボン漬け」を作ったけど前と同じくうまくいかなかった。

今日、また作った。今度の出来はまずまずの出来だと思う。レシピの30分煮るがいけなかった。水からワタを煮て沸騰したら火を止めるという別のレシピに従ったら、煮崩れしないでよかった。そのせいでその後砂糖を加えて煮る時の水気を飛ばすのもうまくいった。




2024/02/02
先生でも医者でも製造者でも政治家でも、ある分野(部分集合)の専門家は、自分の手慣れた分野から〈世界〉(全体集合)を見がちだ。しかし、〈世界〉すなわち私たちの生活世界は人の歴史から見ても深い。だから、ものごとを見誤らないためには、〈世界〉から絶えず汲み上げてものを考えなくてはならないと思う。



RT
『撤退論』まえがき(内田樹の研究室)


「失敗学」という言葉は知っていたが、「撤退学」、「撤退論」というのは知らなかった。近代から現代(高度経済成長期)にかけての上り調子の時期には無縁な学であったろうが、現代の衰退期(ということは、先々には新たな別の形の上昇期ともなるかもしれないが)には必須の学のように感じられる。



2024/02/05
RT
“入植地問題”ってなに?アメリカの政策転換の先にある現実|中東解体新書|NHK NEWS WEB


先日のNHKスペシャルでも、「入植地」の問題も取り上げていた。今日の毎日新聞の一面でも取り上げていた。入植者の中には、兵士が同行し(守られ)、武器を持ちパレスチナ人の家に押し入り強奪する者もいる。現在のイスラエルは、軍事力を背景とした強盗国家と言うほかない。

なんと、トランプ(政権)が、2019年11月、「イスラエルがヨルダン川西岸で行っている入植活動は国際法違反とは見なさない」と表明したのか。タダでさえアメリカを主要な後ろ盾と考えているイスラエルを、さらにつけ上がらせることになったのではないか。



《読者諸君も気をつけるがよい。あそこの家へ行くのは、どうも大儀だ、窮屈だ、と思いながら渋々出かけて行く時には、案外その家で君たちの来訪をしんから喜んでいるものである。それに反して、ああ、あの家はなんて気持のよい家だろう、ほとんどわが家同然だ、いや、わが家以上に居心地がよい、我輩の唯一の憩いの巣だ、なんともあの家に行くのは楽しみだ、などといい気分で出かける家に於いては、諸君は、まずたいてい迷惑がられ、きたながられ、恐怖せられ、襖の陰に箒など立てられているものである。他人の家に、憩いの巣を期待するのが、そもそも馬鹿者の証拠なのかも知れないが、とかくこの訪問という事に於いては、吾人は驚くべき思い違いをしているものである。格別の用事でも無い限り、どんな親しい身内の家にでも、矢鱈に訪問などすべきものでは無いかも知れない。作者のこの忠告を疑ふ者は、狸を見よ。狸はいま明らかに、このおそるべき錯誤を犯してゐるのだ。》(太宰治「カチカチ山」、『お伽草紙』より)

ある人のブログからの孫引きだが、太宰治自身もそんな痛い経験を重ねたのであろう。一般にも当てはまりそうな気がする。



2024/02/06
RT
「中年はおもしろい」 歌人の永田紅さん、科学者と母の目で詠む実感 | 毎日新聞

<親指と人差し指のあいだにて「いま二センチ」の空気を挟む> 永田紅
「妊娠8~9週目に詠んだもの。エコー検査で胎児の大きさを知り、「このくらいかな」と自分の指で測ってみた、その感覚を歌にした。」
・・・うーん、「詞書き」がなければ歌の場面には下り立てない。



RT「解散命令が下りた後に霊界のお父様が天心苑に下さったメッセージ 2023.10.13」
"すべての食口が立ち上がり、心を一つにして『呼名祈祷』をしなさい。呼名祈祷は実体が動くまで、結果が見えるまで祈り続けなさい"


これは、呪いの藁人形とも同じもので、物や言葉で型どおりに呪えば、実体が動く(呪い殺せる)という平安時代やそれ以前の世界観につながるものだろう。これは、『源氏物語』の中の人物たちのように、呪われる相手も同じ世界観の中に生きていないと効果はないだろう。

また、「霊界のお父様が天心苑に下さったメッセージ」とあるから、あの幸福の科学の大川隆法の「霊言」のように、あの世にいる霊を呼び出し、その霊の言葉を霊能者が語り下ろしたものか。 この技もまた、霊を自分に降霊( 憑依 )させて、霊の代わりにその意志などを語る、巫女の口寄せに連なるものだ。

しかし、そんな世界は主流としては通り過ぎてしまったから、私たちにとっては「古い」、古すぎるんだよな。つまり、ピンとこない、訴えてこない。また、同じ現在に生きている信者さんたちは、現在を全否定するに等しいそんな世界観では救われないと思う。



2024/02/07
もう昨晩になってしまったが、テレQの番組を何気なく見ていたら、「香りをデジタルデータ化する」という言葉が出て来て驚いた。しかも、独自の機器でその香りのデジタルデータをダウンロードして香りを味わえるという。「スタートレック」の物質転送装置に対するように驚いた。



RT
HIKAKIN、「お前も一般人だろ!」の指摘に“反撃”「チャンネル登録者数1245万人は超えています」


「ヒカキン」って、二、三度名前に出会ったくらいでよく知らないけど、まだこの人は「有名」ということへの上りがけなんだろうなと思う。

(参考)
2023年9月14日
「吉本さんのおくりもの」・更新の情報 http://dbyoshimoto.web.fc2.com 「言葉の吉本隆明 ②」に、  2023.9.14 項目744「『名前』ってなんだ?」を新たに追加。 #吉本隆明 #吉本さんのおくりもの

「有名」ということに少し関わると思うが、人の価値観やものの感じ方は、日々の具体的な場面で表れる。もちろん、その表れはストレートではなく、遠慮したり配慮したりで屈折することもあり得る。例えば身近な例では、X(ツイッター)のフォロワー数やフォロー返しに対する感じ考えにもそれらは表れる。

以前、意識的に消費を控える運動をやってみようと思った時には、たくさんフォローし、フォロワー数やフォロー返しの数が多くなることを強く意識していた。それを終了した後は、そんなに気にしなくなった。興味深い人はフォローするし、逆にフォローされたらヘンなものでない限り原則フォロー返する。



2024/02/10
RT(「南妙法蓮華経」がある書体で書かれているのを見て)
伊勢原 法泉寺【公式】@ISEHARA_HOSENJI
明日は10時から15時まで 御首題直書き対応日です お天気良さそうですし、お暇な方気軽にどうぞ


書体は、石や竹、紙などの素材の制約にもよるだろうが、時代の空気や精神によって変貌したり新しく登場したりしてきたのかもしれない。この書体は、良し悪しは別にして、とんがった感性や意識の感覚的な表現になっていると思う。

書の理論と言えば、石川九楊『筆蝕の構造―書くことの現象学』等があるが、書体についてどう述べていたかは記憶にない。彼はまた書の実践家でもある。↓の「歎異抄 No.18」は、もう何が書いてあるかの次元は離脱して、作品の全体がひとつの「書体」になっていると見ることもできそう。
https://rakushokai.jp/shoda_ishikawakyuyo/



2024/02/13
覚書2024.2.13
大は政治から、小は会社内や家族内のことまで、吉本さんが取りだして見せた、相互に関わり合う「現在的な課題」(現在何とか解決可能な問題)と「永続的な課題」(現時点での根本的な解決は無理)がありそうだ。景気のいい連中は、あたかも全てを一刀両断で解決すると豪語する。

彼らにしろ、例えばオーム真理教や統一教会のマンガ的、空想的な政治改革(革命)のイメージなども、「現在的な課題」と「永続的な課題」をいっしょくたにして、すぐに政治改革(革命)が可能のような詐術の宣伝をする。たぶん、大多数の生活者は「現在的な課題」の舞台での政治的な振る舞いに

与党も野党も同列に見ている。時代は、与党も野党も現在的な課題が押し寄せる場に連れ出している。人々は、自分たちとはあんまり縁のない世界と思いつつも、「少子化問題」一つを取ってもよく政治や政治家を見ているはずだ。

今ひろってきた次のトランプの言葉もまた、詐術に満ちた空想的な政治言語である。
「2024年は最後の戦いです。あなた方を味方につけて、我々は陰の政府を破壊し、戦争屋を政府から追放し、グローバリストを追い出し、共産主義者、マルクス主義者、ファシストを追い出し、我が国を憎む病んだ政治階級を追い出し、偽ニュースメディアを敗走させ、沼地を排水する。 そして、私たちはこれらの暴君と悪党から私たちの国をきっぱりと解放します!」(2024年2月11日)


わたしは、現在的な「女性問題」(ということは、男性問題でもある)や「性的少数者」の問題に当事者性として余り考える必要がないせいもあるが、触れたことがない。遙か太古以来の母権制社会の下では男は肩身が狭かったのかもしれない。その後社会構造の促しによって父権制社会に転換し、

今度は女が肩身が狭い身となった。もちろん、個別的には現在同様平等観を持った人々もいただろう。現在は、母権制社会と父権制社会の瓦礫の上に、人類の「永続的な課題」の促しから、ふたたび人間の平等ということが「現在的な課題」として具体的に問われているのだろうと感じている。 


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