詩『言葉の街から』 対話シリーズ
6249
生きものたちは自(みずか)ら問わない
風に溶けて
ある姿形自体を
黙々と生きている
6250
にんげんは そこから顔を出して
〈生きる意味とは何か〉とか
〈君たちはどう生きるか〉とか
何万年も考えてきた
6251
未だによくわからず
問答をくり返している
そうして ひとりひとり
時に手を休めて背中で無言の問答をする
6252
偶(たま)に問い詰めすぎて〈生きる意味はない〉
と世界を閉じてしまう者もいる
けれど 人が連綿と生きつづけてきたこと
自体がひとつの答えになっているように感じる
6249
生きものたちは自(みずか)ら問わない
風に溶けて
ある姿形自体を
黙々と生きている
6250
にんげんは そこから顔を出して
〈生きる意味とは何か〉とか
〈君たちはどう生きるか〉とか
何万年も考えてきた
6251
未だによくわからず
問答をくり返している
そうして ひとりひとり
時に手を休めて背中で無言の問答をする
6252
偶(たま)に問い詰めすぎて〈生きる意味はない〉
と世界を閉じてしまう者もいる
けれど 人が連綿と生きつづけてきたこと
自体がひとつの答えになっているように感じる