詩『言葉の街から』 対話シリーズ
6269
人通りで牛を見かけることはなくなった
信号機に従う車ばかり見かけるようになってしまった
それでも言葉通りには今でも牛が歩いている
6270
川で女たちがにぎやかに洗濯することはなくなった
今では洗濯機が黙々とこなしている
それでも言葉通りには今でも川で洗濯がある
6271
山で薪拾いもなくなった
今では新たな〈火〉に変わってしまった
それでも言葉通りでは今でも薪拾いがある
6272
今の人の手が届かない時にも
知らない何やかやがあり
言葉通りには時折不明の言葉が流れ着く
6269
人通りで牛を見かけることはなくなった
信号機に従う車ばかり見かけるようになってしまった
それでも言葉通りには今でも牛が歩いている
6270
川で女たちがにぎやかに洗濯することはなくなった
今では洗濯機が黙々とこなしている
それでも言葉通りには今でも川で洗濯がある
6271
山で薪拾いもなくなった
今では新たな〈火〉に変わってしまった
それでも言葉通りでは今でも薪拾いがある
6272
今の人の手が届かない時にも
知らない何やかやがあり
言葉通りには時折不明の言葉が流れ着く