7月3日、歌舞伎座さよなら公演初日 昼の部 七月大歌舞伎 『五重塔』(幸田露伴 原作 宇野信夫 脚本 石川耕士 演出)と『海神別荘』(泉鏡花 作 戌井一郎 演出 坂東玉三郎 演出)を観劇しました。歌舞伎座には十数年通っています。特に玉三郎さんが舞台に立つ時にはなるべく観に行くようにしています。玉三郎さんと同じ時代に生まれ、同じ空気を吸っているだけでしみじみ幸せを感じますね。彼の徹底して極限まで追い求めていく美意識は超人的だと思います。おそらく彼は芸と生活の隅々まで、あらゆる領域にわたって透徹した美学と哲学でこだわり抜いている偉人ですね。これからの歌舞伎界で玉三郎さん以上の歌舞伎役者は出現しないと私は思っています。
昨年の京都南座で牡丹亭の公演を拝見した時の率直な感想は、すごい!というか、言葉にならないぐらいの衝撃を受けました。彼は歌舞伎界の天才ですね。『海神別荘』の舞台の隅々においても玉三郎さんは、あらゆる角度から考えに考え抜いた趣向を凝らしていてとても楽しかったです。一つだけ気になったのは「侍女」が8名ほど登場するのですが着物を纏わないで思い切ってドレスでも良かったんじゃないかな、と思うのですが……素人の意見ですが。すみません。
『五重塔』は「大工 十兵衛」勘太郎さんと「大工 源太」獅童さんの男と男の心の葛藤というか意地の張り合いが見所で〈第二幕 第一場 谷中三崎十兵衛の家〉 〈第二場 池之端科亭の二階座敷〉と〈第四幕 第一場 五重塔〉は特にすばらしかったです。勘太郎さんは若手ではもしかしたら相当いい役者じゃないかな、大器だと私は思いました。将来が楽しみな役者さんですね。
昨年の京都南座で牡丹亭の公演を拝見した時の率直な感想は、すごい!というか、言葉にならないぐらいの衝撃を受けました。彼は歌舞伎界の天才ですね。『海神別荘』の舞台の隅々においても玉三郎さんは、あらゆる角度から考えに考え抜いた趣向を凝らしていてとても楽しかったです。一つだけ気になったのは「侍女」が8名ほど登場するのですが着物を纏わないで思い切ってドレスでも良かったんじゃないかな、と思うのですが……素人の意見ですが。すみません。
『五重塔』は「大工 十兵衛」勘太郎さんと「大工 源太」獅童さんの男と男の心の葛藤というか意地の張り合いが見所で〈第二幕 第一場 谷中三崎十兵衛の家〉 〈第二場 池之端科亭の二階座敷〉と〈第四幕 第一場 五重塔〉は特にすばらしかったです。勘太郎さんは若手ではもしかしたら相当いい役者じゃないかな、大器だと私は思いました。将来が楽しみな役者さんですね。

