【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】
【オピニオンリーダーが語る「厨房談義」第23回】に
2016年1月25日開催、東京ガス様 業務用厨房ショールーム
『「BO!セミナー」料理撮影セミナー 』
～美味しそう！の先へ、魅力を表現する料理写真講座～
の様子を掲載して頂いております！
作例写真も合わせて掲載しておりますので、お時間のある際にご覧下さいませ。
会期中は、本当に沢山の皆様にお越しいただき、
誠にありがとうございました！
今回の写真講座・修了展について感じたことを、
お伝えしてきました総評・最終回は。
《 強固な土台の上に、自分だけの表現を築こう！ 》
写真は、始めるのは容易いですが、挫折するのも早いアートです。
カメラの性能が進化して、シャッターを押しただけで、
誰でも美しい写真が撮れる！といわれて久しいのですが。
一時ブームとなった「カメラ女子」の中で、果たして何人が、
今も、写真と向き合いながら撮影を続けているでしょうか。
写真講座を初めて５年。
その原因は、基礎の不十分ではないかと考えています。
例えば、カメラを楽しみながら、暫くすると。
撮るものがマンネリ→スランプにはまる→カメラはタンスの肥やし
→スマホで撮影、という流れに陥ってはいませんか？
写真の面白さというのは、
ファインダーの中に、未知の驚きを知って心が動き、
自分なりに工夫して表現の世界をひろげ、
写真を通して自分の内面を知り、人に伝えたくなる、
というところにあると思います。
より、自分らしい表現を創造するためには、
カメラの構造を理解し、写真ならではの表現方法を知り、
経験を重ねて技術を積み上げていくしかありません。
グラグラした土台の上に、高い建物は立てられないのと同じです。
センスや才能がないからと、あきらめてしまう方もいますが。
あきらめるのは、基礎を学んでからでも遅くないのです。
努力で乗り越えられることも、一杯あります。
他でもない「自分」の可能性を信じて、
一度好きになった写真を続けてほしいと願っています。
この講座を通じて。
カメラの持ち方から始め、露出を唱え、画角を動かし、
息をするのも忘れるほど、熱中しながら写真を撮られている。
そんな皆様の姿から、写真に対する大切なことを
改めて教えて頂いたような気がしています。
「写真に関することはすべて学ぶ！」と決意して
この世界の扉を開き、試行錯誤を重ねながら進む旅路の途中で、
いつか皆様と再会できたらいいな、と思いながら精進していきます。
「ヲタクの館写真講座」と呼ばれ、
体育会系な写真トレーニングを掲げる、知新温・写真講座ですが、
実は、一番熱い思いを抱いていたのは、受講生の皆様でした。
講座に漂う情熱が、見る方に伝播して、
深みのある、意義のある修了写真展として下さったのだと。
第３期の終わりに、しみじみと思う次第です。
ご参加いただいた皆様、
応援していただいた参加者のご家族、ご友人、
サポートしてくださったパティスリーパクタージュ様へ、
ここに、心より深くお礼申し上げます。
作例の最後の写真は、
Xmasへ向けて頑張る全てのお菓子屋さんへ
応援の気持ちを込めて、撮影しました！
お体に気を付けて、人の喜びに寄り添うお仕事をなさって下さい。
2015年10月25日
食空間カメラマン
知新 温（あらた おん）