☆ 知新 温 (Arata On) ☆ のお菓子だぁ~い好き!

食空間カメラマン 知新 温 (あらた おん)の日々是修行←話題脱線中
◆ 最近、不定期更新になってます!(詫) ◆

【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】

【オピニオンリーダーが語る「厨房談義」第23回】
2016年1月25日開催、東京ガス様 業務用厨房ショールーム
『「BO!セミナー」料理撮影セミナー 』
~美味しそう!の先へ、魅力を表現する料理写真講座~
の様子を掲載して頂いております!
作例写真も合わせて掲載しておりますので、お時間のある際にご覧下さいませ。

【後編】大判カメラでお菓子を撮る講座

2009年11月01日 | ヲタクの館!写真講座

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いや~、今年も残すところあと2ヶ月になりました。
波瀾万丈の2009年。もう、この先何が起こっても驚きませんよ!(不運、継続中)
どんと来い天中殺えーえー、こうなったら笑顔で乗り切って見せますとも



さて、お待たせ致しました。日本リンホフクラブのワークショップ報告【後編】です。

あ、前回のブログをお読みになっていない方のために。ちょっと、解説を。
去る10月3日(土)、フードフォトワークショップが開催されました。
この講座は、デジタルカメラ時代に、ビューカメラを使って、和菓子を撮影して
みましょう!という講座です。

前半は、写真上級者の皆様を前に、くどくて長い話が延々と続き…。
さあ、これから撮影?と思いきや、ここからが、さらに長くなるんですー。…。

その話の内容とは。
料理写真を撮る際、ご飯を食べる状況を自分の記憶を頼りに 妄想 しましょう!
要するに、シャッターを切る前に、この料理の何を表現したいのかを、盛り込み
ましょうというお話をしました。具体的には、ライト&質感&スタイリング&画角
について、私の写真を使って、説明致しました。

この後、インスタントフィルムホルダーの使い方の注意点を解説して、午前中が
終了しましたが。「引きブタを引ききらないように!」と言って、引ききったのは
私です・・・。(←これぞ、反面教師。)

さて、本当に長らくお待たせしました。ここから撮影編です。大判初心者の方は、
何を言っているか、ちんぷんかんぷん?だと思いますが、その辺りご容赦下さい。

大判カメラの最大の特徴は、蛇腹を使ったアオリが利用出来るという点です。
フィールドカメラより、ビューカメラは動かせる範囲が広いので、つい沢山使って
みたいというお気持ちは、十分、分かります。(←私もそうでした。)

しかし。ここで、ちょーっと待って下さいねっ。
前半、『どう撮るか?という意図を反映させましょう!』と、お話していました。

アオリ迷路に、ハマッテしまった皆さんは。まず、ここまで戻ってみましょう。

最初、私はさらーっと、冠布とルーペを使わずにピントを調整していたと思います。
これは、単に慣れているからと言う訳ではありません。(←多少、慣れはありますが。)

画面の中で被写体が写る大きさと範囲を、レンズの焦点距離から割り出して、
決定してからカメラを設置していました。この計算方法は大丈夫ですね?

次に、ピント面をコントロールします。どこからどこまで落とすか or 残すのかは。
被写体の何を強調するかによって判断します。どのアオリを使えば、自分の思い通
りの表現になるのか?考えてみましょう。

そうして、アオリを使った後は、最後に必ず、ピントの微調整をしましょう。
シャインフリュークの法則は理解できていますか?

ここまでくれば、後もう一歩です。

最後に露出計の値から、露出倍数を割り出しましょう!
全体に平均な光が回るライティングで、料理を撮ることは、ほとんどありません。
明るさの差があるからこそ、立体感が生まれます。自分の思う露出は、どの範囲
ですか?メーター通りではなく、アウトプットを見越して決定しましょう。

この他、今回は、カラーメーター&色温度の話は、少ししか触れませんでしたが、
次回開催の場合は、光源&カメラ前のフィルターワークについて、お話したいと
思っています。

大判カメラって、結構面白い奴なんです。写真の基本を知るにはもってこいです。
自分で学ぶからこそ、楽しい。自分で発見するからこそ、感動が味わえる。

そんな世界に触れてみたい方、ご興味をお持ちになった方。
大判カメラの世界でお会いしましょう!自分だけの表現に出会えると思います

 ワークショップの様子は、こちらで。

日本リンホフクラブ事務局の皆様には、準備から当日までお世話をお掛けしました。
メーター類を貸し出して下さった(株)セコニック様。ストロボを提供して下さった
(株)コメット様、大変助かりました。ありがとうございました。

そして、私の長い話につきあって下さった、参加者の皆様、お疲れさまでした。
時々ため口になったりして、とんでも先生ですみません。(←先生と呼ばれています
ありがとうございました。真剣に撮影に取り組んでいる、皆様が大好きです!

 さて今日の写真は、ワークショップと同じ食器を使用した栗まんじゅうです。
ストロボ3投使用。晩秋の夕暮れ時、縁側でお茶でも飲みましょう!みたいな
状況を妄想し、光源でもカメラ前でもなく、夕暮れ時の色を作り込んでみました。
ワークショップに参加された方は、方法はお解りですね。ここまで赤く発色します。

この写真は、現在東京ガス様横浜ショールームで、パネルサイズでご覧頂けます。

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ここで、 (←告知が遅くなってすみませんでした。
友人が、11月3日まで、安曇野で個展を開催しています。
会場は、とても雰囲気の良いところだそうです。写真はもちろん、温かい人柄に
癒されたい方、ぜひ、ご来場下さい。詳細は、こちらから。
よろしくお願いします。
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