GAIA所員のひとり言

建築設計事務所の一所員の、建築はもちろん、社会の様々なことについてのひとり言。

北海道の「地名」から「地形」を知るということ☆

2010-01-22 18:59:27 | Weblog
今週は北海道特集~♪
本日金曜日、最後に取り上げるのは「北海道の地名」についてです。
 
北海道の市町村名212のうち、約8割がアイヌ語に由来しているってご存知ですか?
現在ではそのほとんどが漢字で書き表されているため、アイヌ語と気づかない地名も多いかもしれません。
アイヌ語の地名は本来はアイヌ民族の自然と調和した伝統的生活の中から歴史的に形成されました。そのため、アイヌ文化の意義を理解する重要な手がかりとなっているそうです。
特に、川(ペッ pet)や沢(ナイ nay) を意味する地名がとても多くあります。それは、アイヌの人たちの多くは川や湖などの水辺に住み、生活に必要な資源を集めていたこと、また、狩猟や交易のための交通路としても、川は重要な存在だったからです。
地名の由来を知ることで、その当時の人たちの生活を知ることができるのです!!

例えば、
ペッ(川)ですと、
モ・ペッ「小さな・川」: 紋別 もんべつ(紋別市)  門別 もんべつ(日高町門別)

ナイ(沢)、
ナイのつく地名(川の意味も含む): 稚内 わっかない 「冷たい・水の・川」 (稚内市)

ト(湖・沼)、
トー・ヤ「湖・岸」: 洞爺 とうや (洞爺湖町)

シリ(地・山)、
シリのつく地名: 知床 しれとこ 「大地の・先」 (知床半島)
そして、
ポロ(大きい)、
ポロのつく地名: 札幌 さっぽろ 「乾く・大きい・川」 (札幌市)


札幌もアイヌ語から由来した地名なんですね☆
 
 
 
その他約2割については、「内地からの開拓・入植に際して付けられたもの」や「周辺の自然環境・状況から採られたもの」などがあります。
 
    
 
北海道の地名に難読のものが多い理由がわかった気がします^^
地名に興味をもち、読み解くことで、その地形についても学ぶことができる北海道の土地。
訪れる際にはぜひ意味を考えて臨みたいと思います☆
 
tomo
 
 

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