GAIA所員のひとり言

建築設計事務所の一所員の、建築はもちろん、社会の様々なことについてのひとり言。

上杉鷹山をご存知ですか??

2009-10-14 18:56:41 | Weblog
みなさま、上杉鷹山という人をご存知ですか??

上杉鷹山にはこのような逸話があります。
かの有名なアメリカ合衆国大統領第35代ジョン・F・ケネディが、1961年、大統領就任直後に来日した際に、「日本人で尊敬する政治家は?」との質問を受け、

「YOZAN UESUGI」

と答えました。
しかし、質問をした記者はおろか記者団の誰も「YOUZAN UESUGI」がわからず唖然としたと言います。
鷹山の知名度や人気が上昇した背景には、米国大統領が知っている有名人を日本人が知らなかった、という驚愕の事実が背景にあるとも言われています。


さて、では、上杉鷹山とはどのような人なのでしょうか。
この人自身をご存知でない方もこの言葉はご存知なのではないでしょうか。

「生せは生る 成さねは生らぬ 何事も 生らぬは人の 生さぬ生けり」

「生せは生る 成さねは生らぬ 何事も」という冒頭部分はよく聞きますよね^^
これは、「人が何かを為し遂げようという意思を持って行動すれば、何事も達成できます!達成できないのはやろうとしないからです。何も行動を起こさなければ良い結果には結びつかない。結果が得られないのは、人が為し遂げる意思を持って行動しないからです。」という意味になります。
この言葉を残したのが上杉鷹山です!


上杉鷹山は米沢藩第9代藩主。NHK大河ドラマ「天地人」の上杉景勝が初代藩主を務めているあの米沢藩です。
この人は政治家として優れているとされており、この不況下において、米沢藩改革に学び不況下経営のあり方を見ならおうという機運が高まっているそうです。

鷹山が藩主になった時代、人々の生活は困窮し全国的な不景気にあえいでいました。もちろん米沢藩も例外ではありません。
長年の借金がかさみ崩壊寸前だった上杉家を継ぐこととなったのが、わずか17歳の鷹山。
これは、その時に詠んだと言われる決意表明の歌です。

受けつぎて国の司の身となれば忘るまじきは民の父母

藩主としての自分は、父母が子を養うように、領民を一日も早く、精神的にも物質的・経済的にも豊かにして、その生活を安定させてあげれるように領民のために尽くしていこう!という決意を強く表しています。
そして、彼はその言葉の通り、改革を実行していきます。
鷹山自ら粗末な服を身にまとい、粗末な食事をし、自ら手に鍬を持って田を耕してみたり、とおおよそ藩主とは思えない程の徹底した切り詰めを行っていきます。その結果、米沢藩あげての切り詰め政策が実り、膨大な借金を返済されました!また、天明の大飢饉では、日本中で多数の死者が出たにも関わらず米沢藩からは1人の餓死者も出さなかったとも言われており、これはすばらしい国つくりを行った証といえるのではないでしょうか。
弱者救済を実現する社会を基盤として、大胆な殖産興業・特産作りの先行投資・人材育成を行っていった鷹山の経済改革は、領民と家臣のみに負担を強いらず、自分自らも実施することで信頼を勝ち得、またその信頼を裏切ることなく一心に彼らを思う親の気持ちで取り組まれており、それを原動力として成功へと導いていったといえるではないでしょうか。
 
現代にまで、名君として語り継がれる上杉鷹山。
今、この時代に必要な経営方針を学べるお手本となる人であると思います。
もっと上杉鷹山のことを知りたくなりました。
tomo
 
 

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