シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0187■夜鳴きネコⅤ

2006-08-19 | 猫の海外暮らし
ゆうべは二本足がいっぱいきた。
おいらとアニキはいつものように子どものベッドへ。小さい二本足が来なかったから誰も部屋に来なくておいらたちはぐっすり。みんなが帰って、
「さーて、夜の見回りでも。」
と思ったけど、けっこう寒かったからそのままグーグー。よく寝たぜ。
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一つのベッドで2匹と2人が一緒に寝た夜が明けた。
みんなでゾロゾロと起き出して寒い朝が始まった。
まあまあだった。みんなでくっついてるとあったかいけど、動くヤツも多い。一緒に寝るなら子どもの方がいい。特に小さい子はベッドの半分くらいしか使わないからね。

その後も夜になるとおいらは鳴いた。
でも、だんだん回数が減ってった。鳴いてるとアイツが来て、おいらを小さい子のベッドに連れていくようにもなった。行くとだいたいアニキが寝てる。その横にポンっとおいらを下ろしてアイツは行っちまう。
「オイオイ、なんだよ。」
と思ってもアニキを舐めたり舐められたりしてるうちに
ついウトウト。
(これが一番かな?アイツは「ハート寝」って言うけど→)

小さい子はちょっとぐらい動いても、おいらたちがベッドから落っこちそうになるこたぁない。足の先からベッドの端までずい分空いてる。なにもかもちょうどよかった。アニキもいるからあったかいしなんとなく安心だし。アイツが乗っけてくれるから、一生けんめい上らなくてもベッドに乗れるし。
いい手を見つけたもんだ。

この家に来てから、数えられないくらいいっぱいの朝が来て夜が来た。
ときどき前の家や庭を思い出すけど、思い出しても帰れないんじゃ仕方ない。四つ足は現実的なのさ。今の家も、今じゃおいらたちのにおいしかしないし、庭に入ってくる四つ足も1匹しかいないから、サンデッキでのんびり昼寝ができる。それもいいかな?

四つ足にゃ、二本足みたいに、
「みんなで仲良く」
なんてこたぁないから、どいつだってヅカヅカ入ってくるヤツとは闘うさ。眠いときと腹がいっぱいのときはカンベンだけどね。
えっ?いつもそうだって?
まぁな、確かにそうなんだけどさ。

次からはもう会うこともない前の家の周りにいた四つ足の話でもしてみるよ。
(つづく)


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