シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0235■猫ホームヘルパー3級

2007-03-21 | アニキ物語
昼ミンミン鳴いてた虫がずい分減った。
夜キリキリコロコロいろいろ鳴いてる虫もちょっと減ってきたな?
そういや、ノミもいなくなった。
夏が終わったってことか。
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最近のアニキ、調子いいぜ。
アイツらがけっこう見張ってるからな。ここんとこあんまり出かけないんだ。
代わりよく二本足が来る。でも友だちじゃなくて、家の周りを一緒にウロウロしたり、
しゃがんで芝になんかかいてたりする。家をどうかするらしい。
まっ、引越しじゃなけりゃなんでもいいよ。おいらにゃ、関係ないさ。

でも、糖尿病のアニキへの「喰え喰え攻撃」は相変らずだ。
インシュリンを打っても喰わないと倒れちゃうからね。
「目パチパチしてない?」
「スフィンクス座りしてない?」
「これってただ寝てるだけ?それとも???」
と、まぁ、うるさい。うるさい。
ちょっと寒くなってきたからね、そのうちガツガツ喰うようになるんじゃないか?

だけど、待てないのが二本足。なんでもすぐに思い通りにならないとヤなんだ。
アニキにも今すぐ、目の前で、いっぱい喰ってほしんいんだ。
ボールが空になってても、おいらが喰ったのかアニキが喰ったのかわかんないとヤなのさ。
そんなのにおいを嗅げばすぐわかるのに。自分たちの鼻がワルいもんだから、見てるとこで喰ってほしいんだ、アニキにはね。おいらじゃない。

で、連れ合いが始めたのが、ご飯の入ってるボールを寝てるアニキの目の前に突き出す、っていうやり方。目が覚めてビックリしたアニキはボーっとしたまんま喰うんだ、これが。
「やっぱりチャッチャはネコがいいね。」
と連れ合いは大喜び。
「お腹空いてたんだろ?」
とかなんとか言いながら、ひつこく何回もやる。

アニキだってそんなには喰えないさ。一口二口喰ったら止める。
でも、連れ合いは喰ってくれればウレシいので何回もやる。
「ほらほら、また食べてる。おいしいかニャン?」
とか、アイツに自慢しながらね。

「おいしいかニャン」たって、出てくるものはおんなじじゃないか。
毎日聞くなよな。
これで、連れ合いは
猫ホームヘルパー3級
ってことになった。アイツがそう決めたんだ。なんだそりゃ?
(つづく)


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