シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0232■ネコトイレ

2007-03-09 | 猫の海外暮らし
夜はちょっと涼しくなってきたかな?だからよく寝られるんだ。
昼は相変らず暑いぜ~。だからやっぱりよく寝られるんだ。
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前においらたちのトイレの話をしたよな? もうちょっとその話をしよう。

ニュージーランドに来る前に住んでた香港じゃ、外に出られなかった。
エレベーターとかいう箱に入んないと外にも行けない、ヘンな家に住んでたんだ。
あの箱が恐ろしくてね~。思い出すだけでもゾッとするよ。

今の家は箱に入んなくても庭に出られるから、トイレはだいたい外だ。
でもアイツらが出かけたり寝たりすれば家でするしかない。ドアが閉まってるからね。

そんなときはトイレを使う。トイレは穴の開いた箱と開いてない箱が重なってできてる。

というか、ニュージーランドに来てからアイツがこうやって作り始めたんだ。
(穴の開いた箱に入って適当な場所にシャ~。アニキは何回も向きを変えたりするけど、おいらはどこでもいいんだ→)

上にある穴の開いた箱に入ってトイレをすると、オシッコは穴から穴のない箱に落ちる。
箱と箱の間にはアイツらがいつもジーっと見てる字がいっぱい書いてある紙、新聞っていうんだろ?それが敷いてあるからそこにしみてくんだ。
おいらはにとっちゃ、新聞はトイレってこと。
(終わったらよ~くにおいをかいで・・→)

ネコ砂は、上の穴の開いた箱に入ってるから、終わったらちょっとカリカリってやる。
オシッコは流れちゃってるから、砂はあんまり濡れない。
で、アイツは新聞を引っこ抜いて別のと取り替える。
(カリカリカリってやる。四つ足のたしなみだからね。えっ?意味ないって?まっ、そう言うなよな。においはするけどオシッコは新聞にしみてるから砂はそんなに汚れない→)

「いいアイデアだ!」
とアイツは思ってる。
(もう1回クンクン。またカリカリするときもあるけど・・・→)

二本足は鼻がワルいから新聞を取り替えて、濡れたネコ砂だけ捨ててれば、
「トイレはいつもきれい。」
って思ってる。砂をたくさん使わなくていいし、トイレも毎日は洗わなくいい、ってことらしい。

でも、四つ足は鼻がいいんだよ。二本足とはぜんぜん違う。
(きょうはもういいや。おいらもめんどうくさいしね。1回でもう出ちゃお→)

「トイレはくさい。毎日洗えよ。」
って思うけど、しょうがない。外に出られなきゃ家でするさ。雨が降ってるときは便利だしね。

香港にいたときは「固まる砂」ってのがあって、オシッコで濡れると砂がパッと固まってボールみたいになる。それをポンポン捨てるだけだった。でもニュージーランドの砂は固まらないんだ。だからこんなことを始めたみたいだぜ。

おいらは断然外がいい。だけど、ネコがいいアニキはそうでもないみたいなんだ。
外から血相変えて帰ってきて、トイレへ一直線。シャーっとやってすっきりしたら、また庭に走って戻り、見回りの続きをしてたりするぜ。

そんなときアイツは、
「チャッチャ~、なんでわざわざ帰ってくるのよぉ。外でしといでよ!」
って文句を言う。文句を言われたアニキは、かわいそうに、きょと~んとしてるぜ。
トイレでトイレしてなにがワルいんだよ。
勝手に用意して、ここでしろって言うくせに。まったく二本足はわかんないよな。
(つづく)


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