シロ猫ピッピの「おいら物語」

生死をさまようガン闘病中に人間の言葉がわかるようになったシロ猫ピッピの物語。ニュージーランドからお送りしています!

Vol.0145■オトコ暮らし

2006-03-10 | 猫の海外暮らし
アイツは自分がいなかった間の出来事にキョウミシンシン。
じゃ、ホントのこと言うよ。
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「ボクはオトコのコだからね、チャッチャの気持ちがよ~くわかるんだ。」
連れ合いはよくこう言う。
おいおい、おいらもオトコのコなんだけど。おいらの気持ちはわかんないのか?
連れ合いはとことんアニキが好きらしい。

アイツが香港に行っている間、家の中はオトコばかり。
連れ合い。
子ども2人。
おいらたち2匹。

で、なにが変わったかっていうと、なにも変わんなかった。ホントだぜ。
朝になってニャーニャー鳴くと、ドアが開く。
外に出て庭を一周。
腹が減って家に帰ると、ツナの缶詰がカパッと開く。

てきとーに喰って腹がいっぱいになったら、ソファーかアイツらのベッドか子どものベッドか、その日の気分で場所を決めて、あとはひたすら寝るだけ。
ときどき、掃除機や電話の音で邪魔が入るけど、どうってことない。
気が向けば外にも出るし、水も飲む。

子どもが帰ってきて、友だちが来てうるさくなったり、
みんなで出かけていって、静かになったり。
夜になって、また飯。
朝の残りを冷蔵庫から出すからちょっと冷たいけど、かまわないぜ。
これもいつもとおんなじだ。

でもひとつ違ったことがあった。
アイツが焼いてったらしいアジがときどき出るんだけど、これが違う。
なにが違うかというと、ツナと混ぜてあるんだ。アジのにおいでツナを喰わそうってわけらしい。
ちびちびちびちび出てきて、ちびちびちびちび喰う。

アジならアジ。
ツナならツナ。
はっきりしてほしかったけど、まっ、それもどうでもいい。
(←くっ、苦しいんだけど、アニキぃ。おいらの首に足が。これもオトコ暮らしの現実?!)
おいらは気にしない。がまん強いしね。出てくりゃ、喰うのさ。これがおいらたちのオトコ暮らし。

(つづく)


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